神奈川の平塚市美術館では、ロビー展「岡田健太郎─重なる景体」を、2023年12月5日(火)から2024年4月7日(日)まで開催する。
岡田健太郎(おかだ けんたろう)は、1977年岡山に生まれ、現在は湘南を拠点に活動する彫刻家だ。金属を組み合わせて籠や檻のように組み上げることで、風や光、周囲の景色を透かす、軽快な彫刻表現を手がけてきた。
岡田は大学卒業後、御影石を使って棺をモチーフとする作品を制作していたものの、より柔軟な素材を探すなか、金属の棒をレペット状に切断し、それらを有機的な造形へと組み上げる作風を確立。サイズの異なる複数のオブジェが重なるようにもたれあうその作品は、網の目の中に何もない空間が現れる一方、その空間は周囲の環境の変化を受けるというように、外側と内側の区別を曖昧なものとする。
初の大規模個展となる「岡田健太郎─重なる景体」展では、高さ11mのテーマホールを会場に、《岩と工場》や《catch and release》、《白の景体》など、新作2点を含む16点の作品を紹介する。
ロビー展「岡田健太郎─重なる景体」
会期:2023年12月5日(火)〜2024年4月7日(日)
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開館時間:9:30〜17:00
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、12月29日(金)〜1月3日(水)、1月9日(火)、2月13日(火)
観覧料:無料
■同時期開催
展覧会「新収蔵品展 特集展示:藤田嗣治の初期作品」
会期:2023年9月23日(土・祝)〜2024年2月18日(日)
【問い合わせ先】
平塚市美術館
TEL:0463-35-2111