企画展「卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展」が、金沢の国立工芸館にて、2024年3月19日(火)から6月2日(日)まで開催される。

鈴木藏の志野を一挙公開

鈴木藏(すずき おさむ)は、日本を代表する陶芸家のひとりであり、「志野(しの)」における2人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)だ。「志野」とは、日本の陶磁史上初の白いやきものであるとともに、初めて筆を用いて絵付を施したやきものでもある。温かみを感じさせる白色の釉薬に現れる、ほのかな赤みとピンホールを特徴としている。

さまざまな技法が追求され続けてきた「志野」は、従来、薪窯でしか焼くことができないとされてきた。しかし、鈴木はガス窯で「志野」に挑戦。焼成による偶然を待つのではなく、造形に独自性を持つ力強い作品を手がけている。

企画展「卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展」は、自然への畏敬の念と伝統への敬意のもと、独自の作陶スタイルを確立してきた鈴木の作品を一挙に公開。《織部大皿》、《志埜大皿》、《志野茶碗》や《志野陶塑》など、初期作から最新作にいたる作品を目にすることができる。

展覧会概要

企画展「卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展」
会期：2024年3月19日(火)〜6月2日(日)
会場：国立工芸館
住所：石川県金沢市出羽町3-2
開館時間：9:30〜17:30(入館は閉館30分前まで)
休館日：月曜日(4月1日(月)・8日(月)・29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、5月7日(火)
観覧料：一般 1,000円(900円)、大学生 600円(500円)
※( )内は20名以上の団体料金および割引料金
※チケットは、オンラインによる事前販売あり
※高校生以下・18歳未満、障害者手帳の所持者および付添者1名などは無料
※そのほか、無料・割引対象者については美術館ウェブサイトを参照

【問い合わせ先】
TEL：050-5541-8600(ハローダイヤル)