映画『フェラーリ』が、2024年7月5日(金)に全国公開される。監督はマイケル・マン、主演はアダム・ドライバー。
映画『フェラーリ』は、F1界の“帝王”と呼ばれたフェラーリ(Ferrari)社の創業者、エンツォ・フェラーリの情熱と狂気を描く衝撃の実話。
元レーサーであり、カーデザイナーでもあるエンツォ・フェラーリは、自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させた人物だ。しかし、その私生活は謎に包まれており、1988年にこの世を去って以来、様々な世間の評判に晒され続けている。映画『フェラーリ』では、そんなエンツォ・フェラーリが59歳だった、1957年の波乱と激動の1年間を映し出す。
製作・監督を務めるのはマイケル・マン。『ヒート』、『インサイダー』など数々の傑作を世に送り出し、『フォードvsフェラーリ』では製作総指揮を務めた巨匠だ。映画『フェラーリ』は構想30年に及ぶ、満を持しての作品となる。
主演を務めるのは、『スター・ウォーズ』シリーズや『パターソン』、『ホワイト・ノイズ』などに出演するアダム・ドライバー。製作総指揮も担いつつ、起死回生を賭けてレースに挑むエンツォ・フェラーリを陰影深く演じている。役作りのため、毎日2時間以上をヘアメイクに費やし、エンツォの決断、歴史、振舞い、呼吸の仕方、歩き方、話し方に至るまで徹底的に研究したという。
主人公エンツォ・フェラーリ…アダム・ドライバー
フェラーリ社の創業者。難病を抱えた愛息ディーノを前年に亡くしたことから、妻ラウラとの夫婦生活が破綻。ひそかに愛し合っていた女性リナとその息子ピエロとの二重生活も、ラウラに知られてしまう。フェラーリ社も業績不振で破産寸前、他者からの買収の危機に陥る中、再起を誓ってイタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む。会社経営とレースには情熱と狂気をぎらつかせる一方、愛する者たちには優しさと人間味を感じさせる人物。
ラウラ・フェラーリ…ペネロペ・クルス
エンツォの妻であり、フェラーリ社を支える共同経営者。夫婦関係は冷え切っており、エンツォの愛人関係についても知ってしまう。
リナ・ラルディ…シャイリーン・ウッドリー
エンツォの愛人。エンツォとの間に息子ピエロがいる。
アルフォンソ・デ・ポルターゴ…ガブリエル・レオーネ
若く野心に満ちた新進気鋭のレーサー。
ピエロ・タルッフィ…パトリック・デンプシー
引退を目前にしたベテランレーサー。
一足先に公開された「フェラーリ」の予告編では、V8エンジンの唸る轟音とともに、迫力のあるカーレースシーンや、それぞれの想いを背負った熱き男たちの姿が公開。
「私の車に乗るなら勝て」と冷徹に言い放つエンツォ。しかし、その裏では愛息の死、妻との崩壊寸前の夫婦生活、愛人リナとの二重生活、さらにフェラーリ社は破産寸前で、買収の危機に瀕しており、F1 の“帝王”と呼ばれたエンツォの知られざる悲劇と闇が映し出される。「負ければ廃業だ」と言われる中で、エンツォは起死回生を賭けたレースへの挑戦を決意。美しいフェラーリがイタリアの風景を駆け抜けるシーンや、街中での熱いレース、そして命をかけたレーサーの姿が描かれている。