11月20日渋谷・明治通り沿いにオープンしたDIESEL SHIBUYA。ショップB1Fには、ユニークなアーティストのセレクションに定評のあるディーゼルの新しいアートギャラリー「DIESEL ART GALLERY」が誕生。その記念すべきオープニングを飾るのは、今最も活躍する2人、マルチメディアアーティストのサイモン・ヘンウッド(Simon Henwood)とジュエリーデザイナーのファニー・スキアヴォーニ(Fannie Schiavoni)による「Black Sun」。リアーナやカニエ・ウェストなどのクリエイティブディレクションで知られるイギリス出身のヘンウッドと、レディ・ガガやケイティ・ペリーなど世界中のセレブから絶大な支持を受けるスウェーデン出身のスキアヴォーニのタッグによる特別なコラボレーション展がDIESEL ART GALLEYで実現する。
“我々はコンピューターの画面を通して外の世界を眺めている。季節の変化による暑さや寒さを肌で感じることもなくなってしまった。我々はBlack Sunの世界に生きているのだ。"
手作業でつながれたいくつものリングがフレキシブルな構造を生み出すスキアヴォーニの有機的なチェーンデザインはジオデシックドームを連想させる。織り成されるチェーンとチェーンのつながりは強靭なイメージを与え、これにヘンウッドの写真やペインティング、インスタレーションという演出が加わり非現実的な別世界が作り出される。
■Black Sun Concept
Black Sunは、髪の毛が絡まってできた惑星のようなボール状のスケッチから始まった。そのもつれたアフロのようなイメージが、今回のファニー・スキアヴォーニとのコラボレーションのアイデアのもとになっている。同じような形を三次元で表現したのがチェーンの惑星だ。カオスから生み出された美しい構造体、その創造のプロセスは自然界と共通している。太陽のシンボルは、太古の昔から信仰の対象や生命の源として多くの文化で異なる意味を持ってきた。Black Sunの世界で我々は、様々な文化や科学理論を取り入れた独自の神話を探求する。体を縛るチェーンは、太陽からの光の物理的な存在を目に見える形で現している。登場人物たちはBlack Sunの崇拝者であり、虜になった奴隷だ。マヤやエジプトではなく現代文明の人物だが、古代文明を投影した存在である。ロンドンにある我々のスタジオは、大英博物館の隣という理想的な場所にあり、常にインスピレーションを与えてくれている。Black Sunは我々に、生命は常に変化しているということを思い出させてくれる。我々の一部は滅び、同時に新しい命が生まれていることを。
また本展では、"Black Sun"のコンセプトに基づく作品に加え、ヘンウッドの過去のアートワークやドローイング作品、リアーナの舞台衣装、そしてDIESEL ART GALLERYでの展覧会開催を記念して作られたスキアヴォーニによるオリジナルデザインのデニムも展示予定。
【展覧会概要】
タイトル : Black Sun
アーティスト : Simon Henwood + Fannie Schiavoni
キュレーター : Kimiko Mitani Woo / MW Company
会期 : 2010年11月20日(土)~2011年2月13日(日)
会場 : DIESEL ART GALLERY
住所 : 東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti B1F
Web : www.diesel.co.jp/art
開館時間 : 11:30-21:00
休館日 : 不定休