「フランス人間国宝展」が、上野・東京国立博物館にて2017年11月26日(日)まで開催される。
左)ジャン・ジレル、右)ロラン・ダラスプ
© Philippe Chancel
日本の通称「人間国宝」にならい、1994年から続くフランスの称号「メートル・ダール」。伝統工芸の最高技能者に与えられるこの称号には、伝統と新しさが自然な形で共存するフランスの美学が感じられる。本展では、そんな「メートル・ダール」の称号を持つ作家13人と、次世代の注目作家2人を紹介。彼らの美しい”手仕事”は、伝統的な美を大切にする日本人の心にもすっと染み込んでくるのではないだろうか。
ジャン・ジレルは、中国宋王朝時代の陶器「曜変天目」を制作のテーマとして掲げる陶芸家。玉虫色に輝く彼の陶器には、アジア特有の神秘的なオーラと、フランスらしいミニマムさが融合している。フランス大統領府から指名を受ける金銀細工師、ロラン・ダラスプも参加する。常に新しさを探求するロラン。金という固く無機質な素材に反した、美しい曲線や鮮やかな色味に思わずうっとりとさせられる。
傘職人、ミシェル・ウルトーの作品も紹介。幼い頃から傘に対し特別な情熱を持っていた彼の作品は、単なる日常的な実用性を越え、アートとしての美しさを放つ。その他にも、名だたる著名人に眼鏡を提供するフランス唯一の鼈甲細工作家のクリスティアン・ボネや、エルメス(HERMÈS)の工房でも特注品を担当した革細工作家のセルジュ・アモルソなども登場する。
【詳細】
フランス人間国宝展
会期:開催中〜11月26日(日)
会場:東京国立博物館 表慶館
住所:東京都台東区上野公園13-9
休館日:毎週月曜日 ※ただし10月9日(月・祝)は開館。
開館時間:9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで。)
※金曜・土曜・11月2日(木)は午後9時まで。
※9月24日(日)は18時まで。
※9月22日(金)、23日(土・祝)は22時まで。
料金:一般 1,400円(1,100円)、大学生 1,000円 (700円)、高校生 600円 (300円)
※中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※障がい者とその介護者1名は無料。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル
TEL:03-5777-8600