この冬の気分は?
登坂:冬はどちらかというときれいめのコーディネートをすることが多いですね。
中条:私は寒がりなので、冬は暖かいニットをたくさん着ます。ボリューミーなニットに、スカートやタイトなパンツを合わせています。年中ボーイッシュな服が好きなんですが、冬のほうがガーリーになるかも。冬はタイツをはくので、スカートやボトムが短めになって、いつもより女の子らしいコーディネートになります。
お2人にとってファッションの魅力とは何でしょうか。
登坂:年齢も性別も関係なく、楽しみ方が無限にあることが魅力です。例えば僕の場合は、アーティストが着ている洋服を着てみたい、と音楽からファッションを好きになり、今では自分の音楽を表現するためのウェアコレクション「クレール ド ルナ(CLAIR DE LUNE)」も監修しています。でも音楽とは別のきっかけで、洋服が好きな人もたくさんいるはず。いろんなものがインスピレーションとなって、その人のファッションになっていくというのが面白い。
中条:私にとっては、自己表現できることが魅力です。自分の中身や、好きなものを表現できるのが楽しい。あとは、感情をコントロールしてくれるところも魅力です。たとえば気持ちを引き締めたい時にはカチッとした黒を着たり、肩の力を抜いてリラックスしたい時には、カジュアルな服を着たり。洋服は、感情とつながっているものだなと感じます。
登坂と中条の他には、夫を亡くしてからも病弱な娘を懸命に育ててきた美雪の母・平井礼子役に高岡早紀、悠輔が働くカフェのオーナーで、面倒見の良いフレンドリーな性格の岩永役に浜野謙太、美雪を優しく見守り応援する主治医・若村役に田辺誠一と実力派キャストが集結する。
監督は『orange-オレンジ-』『羊と鋼の森』の橋本光二郎、脚本は『8年越しの花嫁 奇跡の実話』、NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」を手掛けた岡田惠和が担当。多くのファンに愛される冬の名曲「雪の華」が、彼らの手によりどのように映画化されるのか期待したい。
「雪の華」を歌う中島美嘉は、映画化にあたり「脚本を読ませていただいた時はこの曲をこういう風に広げるんだと感動しました。本当に素敵なラブストーリーなので、観た人全員が共感できる、すごいなと思える作品になると私も確信しています」とコメントを寄せている。
また、劇中音楽は世界的ヴァイオリニストの葉加瀬太郎が手掛ける。全編を通して映画音楽を多能するのは初めての試み。「同じ曲が調を変えテンポを変えて、何度も出てくることによって、どんどん心に積まれていき、最後にクライマックスを迎えるというのが、僕の好きな映画音楽です。作品全体を通して、徐々に心に沁みていくのが理想ですね。それは、すべての音を手掛けるからこそ初めて出来ることで、とても楽しい作業でした」と、作品に携われた喜びを語っている。
【詳細】
『雪の華』
公開日:2019年2月1日(金) 全国ロードショー
出演:登坂広臣、中条あやみ、高岡早紀、浜野謙太、田辺誠一
主題歌:中島美嘉「雪の華」
監督:橋本光二郎
脚本:岡田惠和
配給:ワーナー・ブラザース映画