展覧会「国立映画アーカイブ開館記念 没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより」が、旧・東京国立近代美術館フィルムセンターの国立映画アーカイブにて、2018年4月17日(火)から9月23日(日)まで開催される。
『影武者』東ドイツ版(1981年) ポスター:オットー・クンメルト
『蜘蛛巣城』イタリア版[2シート判](1959年) ポスター:カルラントニオ・ロンジ
「旅する黒澤明」展では、世界的な映画史上の巨匠・黒澤明監督作品のポスターを、黒澤明研究家である槙田寿文の所蔵品より84点紹介。西欧諸国やアメリカをはじめ、東欧、アジア、ラテンアメリカ、中近東など世界30か国のポスターを一度に見られる貴重な展示となる。また、黒澤明監督と海外との関わりを示す資料など61点も展示し、その卓越した国際性にフォーカスを当てる。
展覧会最大の目玉は、日本初展示となる、1962年の作品『七人の侍』の8枚組ポスター。西ドイツの名デザイナー、ハンス・ヒルマンによる、238×332cmにも及ぶ大作だ。
『七人の侍』イギリス版[アカデミー・シネマ版](1950年代) ポスター:ピーター・ストロスフェルド
また、黒澤作品として実現しなかった外国との合作映画『トラ・トラ・トラ!』のスタッフ用ジャンパーから、同じく映画化に至らなかった『黒き死の仮面』の英語脚本、各国の映画宣伝ツールであるプレスシートやロビーカードまで、レアな品々を一挙に公開。世界の視点から、黒澤明監督作品の魅力を体感することができる。
【開催概要】
国立映画アーカイブ開館記念 没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより
会期:2018年4月17日(火)~9月23日(日)
休室日:月曜日、8月7日(火)~12日(日)、9月4日(火)~7日(金)
開室時間:11:00~18:30(入室は18:00まで)
会場:国立映画アーカイブ ※旧・東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)
※2018年4月1日(日)より「東京国立近代美術館フィルムセンター」から「国立映画アーカイブ」に名称を変更。
住所:東京都中央区京橋3-7-6
料金:一般 250円(200円)/大学生 130円(60円)/シニア・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMAT パスポート所持者、東京国立近代美術館及び国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
※料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含む。 ※()内は20名以上の団体料金。
※学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズはそれぞれ入室の際に、証明できるものを提示。
※国立映画アーカイブの上映企画を観覧した当日に限り、半券の提示により団体料金を適用。
※2018年5月18日(金)は、「国際博物館の日」(毎年5月18日)を記念して展示を無料閲覧できる。
■トークイベント
・マンハッタンの KUROSAWA―アメリカの黒澤明事情
開催日:7月21日(土) 講師:平野共余子(映画史家、元ジャパン・ソサエティ映画部門ディレクター)
・展示品解説―映画ポスター史の視点から
開催日:8月25日(土) 講師:岡田秀則(当館主任研究員)
・クロサワはどのように世界で発見されたのか?-展示資料の読み解き方
開催日:9月8日(土) 講師:槙田寿文(黒澤明研究家、本展出品者)
■『生きものの記録』ダイレクトプリント上映
上映日時:第1回 4月17日(火) 19:00/第2回 4月21日(土) 13:00
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)