映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』が、2019年1月18日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。
『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』は、2019年1月に生誕100周年を迎える小説家J.D.サリンジャーの謎に満ちた半生と、代表作「ライ麦畑でつかまえて」の誕生秘話を描いたもの。
1951年にアメリカで初版が発売された「ライ麦畑でつかまえて」は、"青春のバイブル"として国や時代を超えて多くの人々に影響を与え、世界累計発行部数6,500万部を突破した20世紀を代表する名作だ。日本では、村上春樹による新訳も話題を呼び、今でも多くのファンに愛されている。
映画では、20世紀半ばの煌びやかなニューヨークを舞台に、若き頃のサリンジャーが自身の作風を見つけようと試行錯誤する姿や、マンハッタン社交界のセレブとの恋、恩師との運命的な出会い、第二次世界大戦でのトラウマに苦しむ姿、そして名声と富を手に入れながら絶頂期に文壇から姿を消した理由...など、これまで謎に包まれていた天才作家の全てが明かされる。
サリンジャー役は、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、映画『X-MEN』シリーズなどへ出演するほか、トム フォード(TOM FORD)のキャンペーンモデルも務めるなど、マルチな才能を発揮するニコラス・ホルト。サリンジャーの才能を開花させたコロンビア大学の教授で、文芸誌ストーリーの編集者ウィット・バーネット役は『ベイビー・ドライバー』などに出演したケヴィン・スペイシーが演じる。
メガホンを取るのは、ハンガー・ゲームシリーズ完結編2部作『ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス』『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』の脚本家で、俳優でもあるダニー・ストロング。原作の映画化権を自ら取得し、長編初監督に挑む。
1939年ニューヨーク。大学中退を繰り返していた20歳のサリンジャーは、作家を志しコロンビア大学の創作学科に編入する。愛読書「グレート・ギャッツビー」さながらマンハッタンの社交界に顔を出し、セレブのウーナ・オニールと電撃的な恋に落ちる一方で、大学教授ウィット・バーネットのアドバイスのもと書き始めた短編を出版社へ売り込むが、ことごとく断られつづける。
ようやく、自分の分身ともいえるホールデン・コールフィールドを主人公にした短編「マディソン・アヴェニューのはずれでの小さな反抗」がニューヨーカー誌に掲載決定という吉報が舞い込むがその矢先、太平洋戦争の勃発により、掲載はキャンセルとなってしまう。
招集を受け失意のまま戦地に赴いたサリンジャーに追い打ちをかけるように、アメリカに残して来た恋人ウーナがチャーリー・チャップリンと結婚するというニュースが届き、やがてノルマンディ上陸作戦に参加し、最前線の地獄を経験するサリンジャー。
終戦後も戦争のトラウマから長らく執筆にとりかかることができなかったが、もがき苦しみながら完成させた初長編「ライ麦畑でつかまえて」は文壇の常識を破って発売直後から大反響を呼んでベストセラーとなり、サリンジャーは一夜にして時の人となる。突然スターダムに押し上げられ名声も富も手に入れたサリンジャーだったが、次第に世間の狂騒に背を向けるようになる…。
映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』
公開日:2019年1月18日(金)TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
出演:ニコラス・ホルト、ケヴィン・スペイシー、ゾーイ・ドゥイッチ、ホープ・デイヴィス、サラ・ポールソン
監督/脚本:ダニー・ストロング
製作:ブルース・コーエン、モリー・スミス
原作:「サリンジャー 生涯 91 年の真実」
原題:REBEL IN THE RYE