2018年に全国で開催される芸術祭を特集。愛媛・道後温泉の「道後オンセナート 2018」や、新潟・越後妻有の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018」をはじめ、各地で様々なコンセプトの芸術祭が開催される。地域に根差した作品や、海外アーティストの作品など、普段は見られないようなアートが集結するチャンスとなっている。ぜひ、旅行や外出の予定の参考にしてみて。
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ 2018」は、3年に1度開催される大規模な国際芸術祭。過去に作られた恒久的な作品も含め、378点もの作品を会期中鑑賞することができる。マ・ヤンソン/MAD Architectsやレアンドロ・エルリッヒなど、環境を生かして作られたスケールの大きな作品が見所だ。ガイド付きのオフィシャルツアーも用意されているので、土地勘がなくても効率良く作品鑑賞することができる。作品展示の他、パフォーマンスやコンサートも開催される。
会期:2018年7月29日(日)~9月17日(月)
開催地:新潟県越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町) 760k㎡
松井紫朗《Soft Circuit》(水と土の芸術祭2018) Photo:Osamu NAKAMURA
「水と土の芸術祭2018」は、新潟で開かれる芸術祭。信濃川、阿賀野川の両大河、日本最大級の砂丘列、潟湖に恵まれ、日本最大級の穀倉地帯である新潟の“水”や“土”をフィーチャーする。国内外で活躍するアーティストを迎え、メイン会場である万代島多目的広場をはじめ、新潟市内の様々な場所に作品を展示する。その他、ワークショップや市民によるプロジェクトも楽しめる。
会期:2018年7月14日(土)~10月8日(月・祝)
休館日:毎週水曜(8月15日を除く)※メイン会場・サテライト会場
※その他会場により休館日が異なる。
会場:万代島多目的広場(メイン会場)、ゆいぽーと(サテライト会場)ほか市内全18会場
「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2018」は、2018年9月1日(土)から9月24日(月・祝)まで週末限定で開催される芸術祭。2018年は「山のような」をテーマに、東北の暮らしと地域文化を踏まえ現在の山形を表現した作品が集結。荒井良二、いしいしんじ、空気公団をはじめ、多彩なジャンルのアーティストやブランドが参加する。
作品展示の他、食、ファッション、パフォーマンス、小説、即興詩など、多彩なジャンルのライブやトークプログラムも用意。ミナ ペルホネン(minä perhonen)デザイナーの皆川明が登場する座談会「わたしの日用美品」や、スポークン ワーズ プロジェクト(spoken words project)主宰の飛田正浩とクラムボンの原田郁子によるトークイベントなども開催される。
会期:2018年9月1日(土)~9月24日(月・祝)
※週末(金・土・日・祝日)のみ開催。
※開館時間・休館日などは施設による。
会場:山形県郷土館「文翔館」、とんがりビル、郁文堂書店、BOTA theater、gura、長門屋ひなた蔵・塗蔵、東北芸術工科大学キャンパスなど
《薬莢/Cartridge》榎忠 2012年 兵庫県立美術館
撮影:豊永政史(SANDWICH GRAPHIC) ©Chu Enoki
国内外約70組のアーティストが滋賀に集結する「BIWAKO ビエンナーレ 2018 きざし~BEYOND」では、地域に立ち並ぶ貴重な日本家屋を再生して作品展示を行う。日本家屋ならではの独特な雰囲気の中で、ユニークでインパクトのある作品を楽しめる点が醍醐味。ナイトツアーも開催され、日中とは異なる建物や作品の表情を見ることもできる。
会期:2018年9月15日(土)~11月11日(日) 10:00~17:00
※火曜日定休
開催地:滋賀県近江八幡市旧市街 12会場(尾賀商店、まちや倶楽部、旧中村邸、村雲御所瑞龍寺門跡、八幡山展望資料館 他)
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」では、国内外から先鋭的なアーティストを迎え、演劇やダンスをはじめ、美術、 音楽、デザイン、建築などジャンルを越境した作品を紹介。今回は「女性アーティスト」をテーマに、全12組の作品が披露される。従来的な「男」と「女」の枠組みを超えた、性のあり方について作品を通じて多様な表現を見せる。
開催期間:2018年10月6日(土)~10月28日(日)
会場:ロームシアター京都、京都芸術劇場 春秋座、京都芸術センターほか
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩」は、六甲山の土地柄や景観を生かした現代アート作品を楽しめるイベント。ピクニック気分で六甲山の自然を楽しみながら、11会場に点在する約37組のアーティストの作品を巡ることができる。今回は、建築家・安藤忠雄設計の「風の教会(六甲の教会)」を期間限定で開放。普段は見ることのできない「風の教会(六甲の教会)」の内部を観覧できる貴重なチャンスとなっている。
会期:2018年9月8日(土)~11月25日(日)
時間:10:00~17:00※会場により17時以降も鑑賞できる作品あり。
会場:全11会場
愛媛・道後温泉を舞台にしたアートの祭典「道後オンセナート 2018」。宇野亞喜良、大宮エリー、 祖父江慎、梅佳代など20名のアーティストが参加し、道後温泉本館にオマージュを捧げるような多彩な作品が展開される。「アートにのぼせろ 〜温泉アートエンターテイメント〜 」というテーマの通り、楽しくエネルギッシュな作品が揃う。
会期:2017年9月2日(土)〜2019年2月28日(木)
会場:道後温泉及びその他周辺エリア
住所:愛媛県松山市道後湯之町5-6
[過去作品]Leviathan, 2011 / PVC, 33.6 x 99.89 x 72.23 m / Monumenta 2011, Grand Palais, Paris / Photo: Dave Morgan / (C)Anish Kapoor, 2018
毎年国際的に活躍するアーティスト1組を別府に招聘し、地域性を活かしたアートプロジェクトを展開する個展形式の芸術祭「in BEPPU」に、イギリスの現代美術作家、アニッシュ・カプーアが登場。世界初公開作品となる新作パビリオン「Sculptural Void Pavilion(仮称)」を含め、10点以上の作品が集結する。建築と彫刻を融合させたような作品など、カプーアならではの世界観を存分に堪能できる。
開催期間:2018年10月6日(土)〜11月25日(日)
会場:別府公園(予定)