特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」が、広島県立美術館で2019年1月5日(土)から2月11日(月・祝)まで開催される。
特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」では、20世紀フランスを代表するポスター作家、レイモン・サヴィニャックの主要なポスター約90点を紹介。原画や他の作家の関連作品なども含め、200点以上の資料から、サヴィニャックの活躍を紐解いていく。
サヴィニャックの作風は、陽気でシンプル。装飾的な要素を排し、明快な造形と色彩でインパクトとユーモアのあるポスターを作り上げた。身近な食料品や日用品、シトロエン、ダンロップ、ティファールなど多彩な広告を手掛けたサヴィニャックは、「牛乳石鹸モンサヴォン」のためにデザインしたポスターで一躍注目を集める。牛と商品を組み合わせた、わかりやすく一瞬で目を引き付けるようなイラストが印象的だ。
会場にはその他、《ダンロップタイヤで出発》《森永ミルクチョコレート》《オランジーナ:ソーダより美味い》など、チャーミングな雰囲気の広告ポスターが勢揃い。中には約3m×4mの巨大なポスターも登場する。実際にパリの街角や地下鉄構内に貼り出されていたものと同じサイズとなっているため、当時のポスターの大きさを体感できる。
また、原画やデッサン、スケッチブック、画材など作品作りの過程を辿ることのできる資料も紹介。さらに、サヴィニャックの師匠であるカッサンドルの作品、サヴィニャックの姿を捉えたロベール・ドアノーの写真、サヴィニャックのポスターが掲示された街角を写した木村伊兵衛の写真など、サヴィニャックと、その周りのアーティストとの関係性を示す資料も展示される。
特別展「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」
会期:2019年1月5日(土)~2月11日(月・祝)
開館時間:9:00~17:00(金曜日は19 :00まで) ※入場は閉館の30分前まで
※1月5日(土)は10:00開場
会場:広島県立美術館
住所:広島市中区上幟町2-22
観覧料金:一般 1,200円(1,000)円、高・大学生 800(600)円、小・中学生 500(300)円
※()内は前売および20名以上の団体料金。