華やかでドラマティックな人生を歩み、今なお世界中の女性たちから愛されるフランス王妃、マリー・アントワネット。18世紀フレンチモードを牽引した彼女の洗練されたライフスタイルやファッションに焦点を当てた展覧会「マリー・アントワネット物語展」が、名古屋市博物館にて2012年9月2日(日)まで開催中。その後、横浜・そごう美術館にて2012年9月15日(土)から11月18日(日)まで開催され、愛媛、沖縄、福岡、神戸ほかにも巡回予定。
本展では、連載開始40周年を迎える『ベルサイユのばら』の作者、池田理代子が本展のために描き下ろした原画も特別展示。名古屋展では観覧券と池田理代子の特別原画がデザインされたグリーティング・カード(非売品)がセットになったプレミアムチケットがオンラインで発売中(特典は展覧会会場での引き渡し)。横浜展では、開催期間中にそごう美術館窓口にて販売される予定だ。
マリー・アントワネットは、わずか14歳にしてオーストリアのハプスブルク家からフランスの王太子(後のルイ16世)に嫁ぎ、その美しさと気品でフランス中から愛される存在となった。パリやヴェルサイユ宮で幸せで贅沢な生活を謳歌していたが、フランス革命の真っただ中で世間の反感を一人で背負いながら、37歳の若さで断頭台で生涯を終えた。その人生は映画や舞台などで語り継がれては現代の女性たちをも虜にし続けている。
展覧会では、パリ市立カルナヴァレ博物館やナポレオン財団、そして王妃にゆかりのある名門貴族が代々受け継いできた家宝を含め、貴重な絵画や工芸品 など約120点が展示される。中でも、マリー・アントワネットの華やかなファッションは見どころだ。毎年170着のドレスをオーダーしその金額は10億円にもおよんだと言われる彼女のファッションは、宮廷のみならずフランス中の女性たちの憧れの的であった。しかしこれらのドレスは革命によって失われため、現存していない。そこで今回のために特別に王室ご用達のテーラーPrelle社や専門のアトリエに制作を依頼し、当時のヘアスタイルや衣装、テキスタイル等が史料を元に忠実に再現された。
会期中、マリー・アントワネットの誕生日(11月2日)と命日(10月16日)には、美術館の入り口の献花スペースに薔薇の花(1本以上)を持参すると入館無料になる。
【展覧会情報】
「マリー・アントワネット物語展」
■名古屋
期間: 2012年7月7日(土)~9月2日(日)
会場: 名古屋市博物館
住所: 名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
TEL: 052-853-2655
時間: 9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日: 毎週月曜日(祝日の場合はその直後の平日)、第4火曜日
観覧料: 一般 1,300円(1,100円)、高大生 900円(700円)、中学生以下 無料、池田理代子特典付きチケット:1,700円(1,500円)
※消費税込み
※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
※名古屋市交通局の一日乗車券・ドニチエコきっぷ利用で当日料金から100円割引
※障害者手帳をお持ちの方、および介護者2名まで当日料金の半額に割引
※各種割引の重複利用は不可
※池田理代子特典付チケットはオンラインのみでの販売
■横浜
期間: 2012年9月15日(土)~11月18日(日)
会場: そごう美術館
住所: 神奈川県横浜市西区高島 2-18-1
TEL: 045-465-5515
時間: 10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日: 10月2日(火)
観覧料: 大人 1,200円(1,000円)、大学・高校生 900円(700円)、中学生以下 無料
※消費税込み
※( )内は前売り及び20名以上の団体料金
※9月17日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※障害者手帳をお持ちの方、および同伴者1名は( )内の料金
※本展は、愛媛、沖縄、福岡、神戸ほかにも巡回予定