今回の現場だとアドバイスを求められたりしましたか?
ジュード:現場では、エズラ・ミラーという若き才能溢れる俳優と共演させてもらう機会があって。彼は賢いしオープンマインドだから、僕にも沢山アドバイスを求めてきましたね。そして、それを見る見るうちに吸収していく。彼が成長していく姿をみることは、僕自身ものすごくインスピレーションを受けました。
エディ:エズラは、ジュードの言う通り非常にスマートな俳優なんです。年齢を考えると信じられないくらい、ウィットに富んでいるというか。僕たち自身、彼の演技に頼っていた時もあるくらいです(笑)
年代を超えてお互いを刺激し合える関係というのは素敵ですね。
エディ:芝居の上では“対等”な関係を築けるのが、この業界の素晴らしいところであると思います。先ほど述べましたが、僕が俳優として駆け出しの頃、共演させてもらったマーク・ライアンスなんて、当時の僕に手が届かないほどの大物俳優だったはずです。それでも舞台の上では、非常に対等な関係で芝居を経験することができたんです。縦社会の中で上り詰めていく、という構図ではないんですよね。
それからジュードについてもそう。初めて彼にパーティ―で会った時、“おいおい、ハリウッドスターの本物のジュード・ロウがいるよ!”なんて、心の中で叫んでしまった程、彼も同時に僕にとっての憧れの存在だった。けれど、こうして現場を共にして絆を深めるうちに、 “相手が何者であるか”ということを良い意味で拭い去ることができて、対等な立場で演技に打ち込むことが出来ました。
ジュード:エディと僕は、キャストの中でも特に仲良しだよね。現場で作り上げた信頼関係というのが、やはり影響していると思います。それに僕らは、“整理整頓が好き”なんていうおかしな共通点も沢山あるからよく意気投合するんです(笑)
そんなお2人の俳優としてのモットーは何でしょう?
ジュード:難しいですね。当たり前かもしれませんが、一生懸命仕事をやる、例えば遅刻をしないとか、きちんと人の話をきくとか。自分に与えられた仕事に対して、努力し続けるという姿勢も大切なこと。恵まれた環境、ポジションに置かれているのだから、自分のことばかりに集中せずに、“周りと一緒に”作品を作り上げるという謙虚な気持ちも忘れてはいけないと思います。
でもやっぱり魔法的なものもありますよね。自分の想像力を最大限使う。そしていくつになっても、“好奇心”を持ち続けること!
エディ:好奇心!まさにその通り。ワクワクとした好奇心を持ち続けながら仕事をこなすことが、俳優としてより良いものを生み出していくキーだと僕も信じています。
公開:2018年11月23日(金・祝)
監督:デイビッド・イェーツ『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品
原作・脚本:J.K.ローリング
プロデューサー:デイビッド・ヘイマン『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ハリー・ポッター』全8作品、J.K.ローリング
出演:エディ・レッドメイン、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、ゾーイ・クラヴィッツ、カラム・ターナーほか