ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)表参道店内のアートスペース「エスパス ルイ・ヴィトン東京」は、ヘスス・ラファエル・ソトによるインスタレーション《Pénétrable BBL Bleu》を2019年5月12日(日)まで公開する。
《PENETRABLE BBL BLEU》1999年, ed. Avila 2007 PVC (ポリ塩化ビニル)、金属 PVC, metal
© Adagp, Paris 2018.
ヘスス・ラファエル・ソトは、キネティック彫刻や大規模な視覚的インスタレーションを制作する、ベネズエラ出身のアーティスト。1951年にサロン・デ・レアリテ・ヌーベルに参加した他、1955年にはマルセル・デュシャン、アレクサンダー・カルダー、ヴィクトル・ヴァザルリらと共にギャルリー・ ドゥニーズ・ルネでの「Le Mouvement (運動)」展にも携わっている。こうしたソトの活動からは、抽象芸術へのこだわりが感じられる。
また、知覚を揺さぶるような錯覚性を特徴とする作品群を多く生み出したことで、1960年代後半には、キネティック・アートを牽引するアーティストとして知られるようになった。
展示風景
© Adagp, Paris 2018. Photo credit : Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
今回は、芸術機関「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」所蔵のコレクションから、象徴的なインスタレーション作品《Pénétrable BBL Bleu》を公開する。展示空間を覆う《Pénétrable BBL Bleu》は、何百もの細い垂直な棒を空間に吊り下げて作り上げた集合体から成る作品だ。鑑賞者はただ観るだけではなく“参加”を迫られ、作品の中を通り抜けることで、動的で視覚的な作用に没入することができる。
展示風景
© Adagp, Paris 2018. Photo credit : Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton
《Pénétrable BBL Bleu》をはじめ、没入型インスタレーション《Pénétrable》シリーズを通じてソトは、空間は空虚な場所ではないということを人々に思い出させ、鑑賞者は、実際に素材に触れる体験によって、目に見えないものを感じ取っていく。「知覚可能な空間の顕現」を実現させた作品となっている。
【詳細】
ヘスス・ラファエル・ソト《Pénétrable BBL Bleu》
会期:2018年12月7日(金)~2019年5月12日(日)
場所:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道店 7階
開館時間:12:00~20:00
休館日:ルイ・ヴィトン表参道店に準ずる
※入場無料
【問い合わせ先】
ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL:0120-00-1854