香港では、毎年3月に「アートマンス」を開催。「アート・バーゼル香港」や「アートセントラル」をはじめとするアートフェアやアートイベントが連日行われ、香港がアートに染まる1ヶ月間となる。いずれもコレクターだけではなく、一般観覧も可能なイベントだ。
中でも近現代アートの見本市「アート・バーゼル香港」は、世界中のギャラリーが出展する、アジア最大規模のアートイベント。香港のアートカルチャーを堪能できる「アートマンス」に、芸術の旅に出よう。
「アート・バーゼル香港」は、香港島・湾仔(ワンチャイ)エリアに位置する香港コンベンション&エキシビション・センターを会場に開催される国際的なアートフェア。2019年の会期は3月29日(金)から3月31日(日)まで、2020年には、3月19日(火)から3月21日(土)まで開催される。
世界各国から集結したギャラリーは、絵画から、彫刻、ドローイング、インスタレーション、写真、ビデオ、デジタルワークまで様々な表現形式の作品を出展。メインセクション「ギャラリー」を中心に、アジア・アジアパシフィック地域に焦点を当てた「インサイツ」、若手アーティストの単独で紹介する「ディスカバリー」、ギャラリーが独自にキュレーションした展示の「キャビネット」、大規模な立体作品やインスタレーションを紹介する「エンカウンターズ」のスペースなども登場する。
普段はなかなか見ることのできない、世界中のコレクターや専門家も注目する多彩なアート作品を、一挙に目の当たりにすることができるイベントとなっている。「アート・バーゼル香港」では、作品の写真撮影も可能だ。
「アート・バーゼル香港 2019」には、242のモダン&コンテンポラリーギャラリーが36の国や地域から参加。参加ギャラリーの半数以上はアジア/アジアパシフィック地域のギャラリーが占めている。
場内には、アンディ・ウォーホル、草間彌生、ジャン=ミシェル・バスキア、トーマス・ルフ、ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、イ・ブル、エゴン・シーレ、トム・ウェッセルマンなど多岐にわたるアートが勢揃い。
村上隆とオフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)を手掛けるヴァージル・アブローによる《Golden Arrows Flower》、塩田千春の《Where Are We Going?, 2017 - 2018》も展示された。アートのパワフルなエネルギーを感じずにはいられない空間が広がっている。
村上隆が設立したカイカイキキギャラリーのブースにはたくさんの人だかりが。MADSAKI、タカノ綾、Mr.といったアーティストによる、ポップで目を引く作品が並べられている。
また、東京からは、Anomaly、タカ・イシイギャラリー、ペロタン東京、ミヅマアートギャラリー、NANZUKAなどのギャラリーが出展。ミヅマアートギャラリーでは会田誠や山口晃の作品を展示し、Anomalyでは蟻の移動を利用した柳幸典の作品やChim↑Pomの作品を紹介した。