弘前れんが倉庫美術館が、青森県弘前市吉野町に開館。2020年7月11日(土)にグランドオープンする。尚、グランドオープンに先駆けて、2020年6月17日(水)からは青森県民を対象に予約受付制で先行オープン。

過去・現在・未来をつなぐ美術館

弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に建設され、リンゴを原料とするシードルを日本で初めて大々的に生産したとされる「吉野町煉瓦倉庫」を改修し、新たに誕生。改修建築は、国内外で活躍し、2018年には大規模な個展を開催した建築家・田根剛が手がける。

館内では、高さ約15メートルの大型展示空間などで国内外の先進的なアートを紹介するとともに、弘前や東北地域の歴史、文化に関する作品を収集・展示。また、市民が集える場としてスタジオやライブラリーを内包し、過去から現在、そして未来へと繋がる文化創造の拠点を目指す。

美術館の外観は「吉野町煉瓦倉庫」のレトロな表情を活かすように修復し、内壁の一部は既存の漆喰を剥がし赤レンガとなる。歴史を体感することができる特別な展示空間で、この場所ならではの芸術体験を提供する。

初展覧会は「Thank You Memory ―醸造から創造へ―」展

弘前れんが倉庫美術館の開館に合わせて、展覧会「Thank You Memory ─醸造から創造へ─」を、2020年9月22日(火・祝)まで開催する。場所と建物の“記憶”に焦点をあてた本展には、国内外で活躍する8人のアーティストが参加。畠山直哉や笹本晃がダイナミックな建築空間を活かした作品展示を行うほか、弘前の歴史や人びととの対話に根ざした作品も紹介する。加えて、奈良美智の《A to Z Memorial Dog》も再展示される。

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詳細

弘前れんが倉庫美術館
グランドオープン日：2020年7月11日(土)
プレオープン：2020年6月1日(月)～
※当初2020年4月11日(土)開館予定だったが延期。
※6月17日(水)～は青森県民のみ対象に事前予約制で開館。
※7月1日(土)のグランドオープン以降は、来場者の地域制限を解除し、事前予約も不要に。
開館時間：9:00～17:00(金・土曜日に限り各スタジオ、市民ギャラリー、ライブラリーは21:00まで開館)
※7⽉11⽇(⼟)は18:30～20:30まで特別夜間開館。
住所：青森県弘前市吉野町2-1
施設：展示室1～5、スタジオ A～C、ライブラリー、市民ギャラリー
※7⽉11⽇(⼟)～7⽉13⽇(月)は、各スタジオ及び市⺠ギャラリーの⼀般向けの⾃由⾒学を実施。利用申し込みや利用方法など詳細は、後日弘前れんが倉庫美術館の公式ウェブサイトで発表。

■プレオープン概要
＜青森県民対象の事前予約＞
開館期間：6月17日(水)～7月10日(金)
※休館日：⽕曜日(祝日の場合は翌日に振替)
開館時間：9:00～17:00 ※入館は、9:30〜16:00の30分ごと
予約期間：来館希望日の14日前の9:00より予約可能
予約方法：公式ウェブサイトの予約フォーム、電話 0172-32-8950(9:00〜16:30 ※⽕曜休)
※いずれも先着順、1人につき1申込みまで、1申込みにつき4名まで受け付け可能
定員：30分ごとに20名まで

■来館にあたって
・発熱や倦怠感等の風邪症状のある人、妊婦、高齢者及び基礎疾患のある人で感染リスクを心配する人は、来館を控えること。
・マスクもしくは口を覆うものを必ず着用。
・入館時は消毒用アルコールでのこまめな手指消毒、手洗いをすること。
・整列の際、他の来館者と前後左右2m以上の距離を保つこと。
・観覧時間は2時間程度。