"薪焼き"料理を提供するレストラン「薪焼 銀座おのでら」が、東京・銀座にオープン。
東京・銀座を本店に、世界主要7都市に13店舗を展開する「銀座おのでら」。“銀座から世界へ”をコンセプトに、鮨・鉄板焼・天ぷらといった日本の伝統食を通じて日本文化を世界へと発信している。
新店舗となる「薪焼 銀座おのでら」は、同系列店の「鮨 銀座おのでら」、「天ぷら 銀座おのでら」、「レクラ(l'Eclat) 銀座おのでら」と同じビル9階内にオープンする“薪焼き”料理の専門店だ。
パチパチと音を立てて、静かに燃える薪を使用した料理は、薪に含まれる適度な水分によってしっとり感をともない、旨味が凝縮される。揺らめく炎に時を忘れ、ふんわり漂う薫香に優しく刺激される。
特にお肉料理は、薪焼きの魅力が存分に感じられるだろう。お肉の表面はほどよくクリスピーな食感だが、中はジューシーで柔らかく、口に入れた時に肉汁が染み出し、旨味と香りが広がる。まさに料理を“五感で”楽しめる。
料理長を務めるのは寺田惠一。ミシュランガイド東京発刊以来、3つ星連続獲得店「カンテサンス」にて修業、その後28歳でシェフに就任した「ティルプス」では、当時のミシュラン史上最速となる2か月で1つ星掲載を店舗にもたらしたスターシェフだ。「薪焼 銀座おのでら」では、フレンチと和、モダンとクラシックを自在に操り、独創的な“薪焼き”料理を提供する。
「薪焼 銀座おのでら」では、フルコースメニューを提供。メイン料理からデザートメニュー、さらにはドリンクにまで、薪焼きの魅力を詰め込んだ。
「薪焼 銀座おのでら」では、料理長の寺田が厳選した食材を使用し、その日のためだけにコースを考案する。ここで取り上げるのは8月のある日のメニューだ。※共通メニューもあり。
コースは以下の通り。
・キャビア 昆布タルト
・薪焼エシャロット グアンチャーレ
・アオリイカ アスパラ すだち
・フォアグラ 桃 バジル
・アナゴ ズッキーニ フェンネル
・トマト ツブ貝 春菊
・和牛 イチボ ロースト野菜
・フランス産 鳩 緑竹 しいたけ
・薪焼マシュマロ
・薪焼焙じ狭山茶
お品書きは、素材の名前のみが記載されたもので、そんな所からも素材へのこだわりが感じられる。メニュー自体は、手が込んでいながらもシンプルなものが多い。
例えば、コースの最初を飾った「キャビア 昆布タルト」は、北海道産昆布を練り込んだタルトにライスサラダをのせ、その上にオシェトラキャビアをあしらった。
また、「フォアグラ 桃 バジル」は、バターを薄くぬった自家製パンに、ネクタリンとフォアグラのテリーヌをのせた一品。バジルと赤いプラムソースの爽やかさも相まった、優しい甘さと酸味が魅力で、白ワインにはぴったりの味わいだ。
アナゴやツブ貝など海の幸を味わった後、この日のメインディッシュには、和牛イチボとロースト野菜、そしてフランス料理では主流でもある鳩肉を使った、肉料理2種類を。
フランスでの経験がある寺田ならではのチョイス。鳩肉は、鴨のような赤身で、脂っぽくないのに柔らかく、プリプリとした食感が魅力だ。そこに、緑竹としいたけを添えて、薪焼きの良さを活かせるようシンプルにまとめた。