展覧会「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」が、2019年10月16日(水)から12月15日(日)まで東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。
《偉大なる疲労》2013 ヴィデオ 13分
courtesy the artist, Silex Films, galerie kamel mennour (Paris/London) Metro Pictures (New York) KÖNIG GALERIE (Berlin)
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2019
カミーユ・アンロは、映像やドローイング、インスタレーションなどさまざまなメディアを駆使して「知」と「創造」の新しい地平を探求するフランスの作家だ。作品は、文学や哲学、美術史、デジタル化された現代の情報学など多岐にわたる膨大なリサーチに基づき生み出される。
2013年には、映像作品「偉大なる疲労」で、第55回ヴェネチア・ビエンナーレの銀獅子賞を受賞。また、日本でも、2017年に森美術館 MAM スクリーン006で短編映像9点を特集上映するなど、現代美術家として世界で注目を集めている。
《どれにしよう》2019 インク、紙
courtesy the artist and galerie kamel mennour (Paris/London) Metro Pictures (New York) KÖNIG GALERIE (Berlin)
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo
今回開催される「カミーユ・アンロ|蛇を踏む」は、大型のインスタレーション作品を含む、作家のこれまでと現在を初めて総合的に展示する展覧会だ。
<革命家でありながら、花を愛すことは可能か>
ギャラリー・カメル・メヌールでの展示風景 2012
photo: Fabrice Seixas/ courtesy the artist and galerie kamel mennour (Paris/London) Metro Pictures (New York) KÖNIG GALERIE (Berlin)
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2019
「革命家でありながら、花を愛することは可能か」は、日本のいけばなに触発され制作されているシリーズ作品。作品は、それぞれ一冊の本に由来しており、題名や著者、花材名、本の一節を作品とともに展示。アンロの真摯かつユーモラスな思考や感性を体感できる。今回の展示では、草月流の全面的な協力を得て制作されている。
《青い狐》2014
チゼンヘール・ギャラリーでの展示風景
courtesy the artist and galerie kamel mennour (Paris/London) Metro Pictures (New York) KÖNIG GALERIE (Berlin)
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2019
また、宇宙の成り立ちや人間の生、世界の秩序と多義性を、空間全体を使って考察・構成した重層的なインスタレーション「青い狐」や、国立スミソニアン博物館で特別研究員として行った膨大なアーカイヴの調査に基づき制作された、第55回ヴェネチア・ビエンナーレの銀獅子賞受賞作品「偉大なる疲労」も登場する。
【詳細】
カミーユ・アンロ|蛇を踏む
会期:2019年10月16日(水)~12月15日(日)
会場:東京オペラシティアートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
料金:一般1,200円、大・高生800円、中・小生無料