日本書紀成立 1300年 特別展「出雲と大和」が、2020年1月15日(水)から東京国立博物館で開催。なお、当初は3月8日(日)まで開催予定だったが、臨時休館に伴い2月26日(水)をもって閉幕となる。
特別展「出雲と大和」は、日本最古の歴史書『日本書紀』の製作1300年を記念して開催される展覧会だ。『日本書紀』冒頭に登場する、出雲大社に眠るオオクニヌシが司ったとされる神々や祭祀の世界「幽」、大和の地で天皇が司った現実世界「顕」、これらを象徴する場所である出雲、大和の名品を一堂に集め、古代日本の成立に迫っていく。
今回の企画展最大の見所となるのは「心御柱」と「宇豆柱」。この2本の柱は、出雲大社本殿の平面図「金輪御造営差図」に描かれた、48mの高さを誇る出雲大社本殿を支えたとされるもの。長らく信憑性に疑問が持たれていた巨大本殿の存在を裏付ける貴重な資料だ。
「心御柱」「宇豆柱」2つ揃っての公開は史上初。保存状態や大きさから、今回の展示が最初で最後となる可能性も高いという。
また、日本書紀の百済から倭王に「七つの枝をもつ刀」が献上されたという記述を裏付ける国宝「七支刀」が通期で展示される。記述通り、左右に3つずつの枝刃と、幹となる本体の刃先を合わせて7つの枝があるようにみえる刀剣で、日本史の一級史料ともいえる貴重な資料となっている。
さらに、大和の地でひっそりと守り伝えられた最古級の石仏「浮彫伝薬師三尊像」が、奈良・石位寺外で初公開。そもそも奈良時代以前の石仏は非常に珍しく、風化せずここまで細部が確認できるのは奇跡に近い。鋭い彫り口やわずかに残る彩色など、当時の細かい技術を間近で観覧できる貴重な機会となっている。
その他にも、黒塚古墳から出土した全国最多の三角縁神獣鏡を全点出品するほか、前方後円墳の上に並べたとされる高さ約2.5mの世界最大の円筒埴輪を東京初公開するなど、古代日本の始まりを感じさせる品々が多数登場する。
【詳細】
日本書紀成立 1300年 特別展「出雲と大和」
会期:前期展示 2020年1月15日(水)~2月9日(日)/後期展示 2月11日(火・祝)~2月26日(水)
※東京国立博物館は2月27日(木)~3月16日(月)まで臨時休館。
場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)
住所:東京都台東区上野公園13-9
休館日:月曜日、2月25日(火) ※2月24日(月・休)は開館。
開館時間:9:30~17:00
※金曜・土曜は21:00まで。
※入館は閉館の30分前まで。
観覧料:
・当日
一般1,600円(税込)、大学生1,200円(税込)、高校生900円(税込)
・前売
一般1,400円(税込)、大学生1,000円(税込)、高校生700円(税込)
・団体
一般1,300円(税込)、大学生900円(税込)、高校生600円(税込)
※中学生以下無料、団体は20名以上。
※障がい者とその介護者1名は無料。(入館の際に障がい者手帳など提示)
※前売券は2019年11月5日(火)から2020年1月14日(火)までの間、公式サイト、各種プレイガイド、東京国立博物館 正門チケット売り場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)で販売。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)