特別展「没後220年 画遊人・若冲 ─光琳・応挙・蕭白とともに─」が、箱根の岡田美術館にて、2020年10月4日(日)から2021年3月28日(日)まで開催される。
鮮やかな色彩、生き生きとした花鳥の姿、そして緻密な描写で人気を博する、江戸時代の絵師、伊藤若冲。その没後220年を記念して開催される「没後220年 画遊人・若冲 ─光琳・応挙・蕭白とともに─」は、岡田美術館が収蔵する若冲の作品全7件を中心に、若冲が学んだ尾形光琳、そして同時代の京都画壇を代表する円山応挙らの作品が一堂に会する展覧会だ。
岡田美術館収蔵の若冲作品がすべて公開されるのは、実に4年ぶり。松に囲まれた鳳凰と清雅な白孔雀を描いた「孔雀鳳凰図」、雪中の雄鶏が振り向く一瞬を捉えた「雪中雄鶏図」、メジロが憩う早春の風景を主題とした「梅花小禽図」など、豊かな色彩で描かれた着彩画4件を楽しめる。
また、奇抜な構図の「月に叭々鳥図」やユーモアあふれる「三十六歌仙図屏風」など、墨一色で描かれた水墨画もあわせて展示。若冲の表現の豊かさと変遷を辿ることができるだろう。
また若冲は、自らの一時代前に活躍した絵師、尾形光琳を手本にしたともいう。本展では、文様化と写生とが交叉する金屏風「菊図屏風」といった光琳の作品に加えて、その弟である乾山が手がけた「夕顔・楓図」なども展示。彼ら兄弟と若冲の関連を探る。
さらに、若冲と同時代に活躍した、京の画家5人の作品も紹介。髪筋まで緻密に描いた円山応挙の「三美人図」、池大雅の「関帝像」といった、若冲と人気を競った絵師の作品だけでなく、鬼才とも言われる曾我蕭白の「飲中八仙図屏風」などを展示する。
特別展「没後220年 画遊人・若冲 ─光琳・応挙・蕭白とともに─」
会期:2020年10月4日(日)〜2021年3月28日(日)
会場:岡田美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1
TEL:0460-87-3931(代表)
休館日:12月31日(木)、1月1日(金)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)
※( )内は前売料金。前売券(JTBレジャーチケット、チケットぴあ)は、 主要コンビニエンスストアおよびチケットぴあにて販売。
※会期中、「伊藤若冲さん」入館料特別割引キャンペーンを実施。現在の本名の漢字が伊藤若冲と一致する本人を対象に、料金を割引。「伊藤さん」→1,000円引、「若冲さん」→半額、「伊藤若冲さん」→無料になる。受付で本人の姓名がわかるもの(免許証・保険証等)の提示が必要。他の割引との併用は不可。
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