企画展「ライゾマティクス_マルティプレックス」が、東京都現代美術館にて展示を再開。2021年6月1日(日)から6月22日(火)まで開催される。
ライゾマティクス(Rhizomatiks)は、2006年の設立以来、人とテクノロジーの関係性を一貫して探求してきたクリエイティブ集団だ。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、Perfume、狂言師の野村萬斎、そして科学者らとのコラボレーションや、いわゆる「メディアアート」の領域を超えたプロジェクトを通して、技術と表現の新たな可能性を切り拓いてきた。
初の大規模個展となる企画展「ライゾマティクス_マルティプレックス」では、斬新な時間/空間的表現を特色とするライゾマティクスの活動を複合的に紹介。領域横断的なクリエイションの数々を展望するとともに、わたしたちが生きる「現在」とも重なる新作プロジェクトを展示する。
複雑で移ろいやすい現代社会において、ライゾマティクスは不可視な対象に“かたち”を与えることを多岐にわたる方法で試みてきた。本展では、BitCoinの自動取引の様子を可視化・可聴化するインスタレーション《chains》や、坂本龍一と真鍋大度のコラボレーションによる《センシング・ストリームズ─不可視、不可聴》など、ネットワーク上の事象、感情やデータを可視化してきた彼らならではの新作インスタレーションが展示される。
高度に発達したメディアはわたしたちの身体感覚を希薄にする一方で、まだ見ぬ身体へと拡張する可能性も秘めている。会場では、PerfumeやELEVENPLAYとのコラボレーションをはじめ、パフォーマンスをデータ処理し、動きや空間を捉え直すことで未知の身体を創出してきたライゾマティクスの新たな試みを紹介する。
また、構造物の中を走るボールの位置情報にしたがってLEDを点滅させ、空中に立体映像を描きだすインスタレーション《particles》や、3DのCG映像で行われる視覚表現を現実の空間に展開した《Oscillation》、バーチャルとリアルを往来するインスタレーションなど、過去作のアーカイブも展示する。
さらに、SNSを介して集められる個人データの問題や、機械学習によって成立する観客参加作品など、現代社会へと問題提起を投げかけるアクチュアルな展示も行う予定だ。
企画展「ライゾマティクス_マルティプレックス」
会期:2021年3月20日(土)~6月22日(火)〈完全予約制〉
※臨時休館していたが、6月1日(火)より再開。伴い、6月22日(火)までに会期を延長。
休館日:なし ※会期中は通常休館日も開館。
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2F
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
観覧料:一般 1,500円、大学生・専門学校生・65歳以上 900円、中高生 500円、小学生以下 無料
※当日券の販売なし。
※日時指定券の事前予約必須。詳細は公式サイトに記載。
※開催内容は変更となる場合あり
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
※年中無休 9:00-20:00