企画展「パラレル・ヒストリーズ 現代アートの諸潮流」が、静岡県立美術館にて、2020年11月21日(土)から2021年1月11日(月・祝)まで開催される。
現代アートと呼ばれる表現領域では、新しい傾向と多彩な表現が次々と生まれ、人びとのものの見方にも影響を与えてきた。現代アートをひとまず“戦後に現れた新しい傾向の作品”と捉えるならば、それらは絵画や立体、テクノロジーといった素材や技法のみならず、空間や概念に至るまで、既存の枠組みを刷新してきたのだ。
企画展「パラレル・ヒストリーズ 現代アートの諸潮流」では、静岡県立美術館の所蔵品を中心に現代アートの流れを紹介。絵画・空間・重力・還元・見ること・テクノロジーという6つの視点から、複数の潮流が縄のようにより合わさったものとして現代アートを描きだす。
“絵画”は、多様に変化しながらも、主要な表現媒体のひとつであり続けてきた。本展では、ジョアン・ミッチェル《湖》をはじめ、戦後に起こった激しい作風の抽象表現主義から2000年代の絵画まで、同館所蔵の主要作品から絵画の展開をたどる。
現代アートは、制作された“もの”のみならず、展示空間をも含み、あるいは屋外プロジェクトとして実現することもある。会場では、川俣正による《袋井駅前プロジェクト1988》など、空間と関わりあうアートの姿を紹介する。
革新を続けるテクノロジーも、社会やアートに影響を与えてきた。本展では、中村宏の《早来迎機・2》といったテクノロジーを主題とした作品だけでなく、LEDを駆使する宮島達男の《LIFE (complex system) - no.1》のように、テクノロジーが用いられた作品も展示する。
企画展「パラレル・ヒストリーズ 現代アートの諸潮流」
会期:2020年11月21日(土)〜2021年1月11日(月・祝)
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
開館時間:10:00〜17:30(展示室への入室は17:00まで)
休館日:月曜日(11月23日(月・祝)、1月11日(月・祝)は開館)、11月24日(火)、1月12日(火)、年末年始(12月28日(月)〜1月1日(金・祝))
観覧料:一般 800円(600円)、70歳以上 400円(300円)、大学生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者と付添者1名は無料
※上記料金で収蔵品展およびロダン館も併せて観覧可
■チケット販売情報
前売・当日券販売場所:静岡県立美術館、チケットぴあ、セブンイレブン(Pコード共通 685-382)、ローソンチケット、ミニストップ(Lコード共通 42125)、セブンチケット、CN プレイガイド(ファミリーマート)
※その他、前売券の販売場所は美術館サイトを参照
※前売券販売期間は2020年11月20日(金)まで
【問い合わせ先】
静岡県立美術館
TEL:054-263-5755(代)