イタリア・ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティの作品が集う「ミケランジェロ展―天才の軌跡」が、2013年9月6日(金)から11月17日(日)までの期間、国立西洋美術館で開催される。
彫刻「ダヴィデ像」や壁画「最後の審判」で知られるミケランジェロ。彼の代表作のひとつである天井画「システィーナ礼拝堂」の完成500周年を記念して開催される展覧会は、絵画、素描、書簡など全61点を展示。89歳で亡くなるまで、精力的に作品制作を続けてきたミケランジェロの人生を、作品を通してひも解く。
今回注目されるのが、日本初公開となる大理石彫刻「階段の聖母」。15〜17歳のころに制作されたもので、現存する中ではミケランジェロの最初期の作品だ。ルネサンス彫刻の創始者、ドナテッロの影響が色濃く見られるこの彫刻。芸術家としてのスタートを切った当時の彼の視点が表れているだけでなく、放たれる力強い存在感からは、すでにミケランジェロ彫刻の特徴が見てとれる。
そのほか、素描作品の中でも完成度が高いとされる「クレオパトラ」や、イタリア絵画史上最も美しい頭部の一つともいわれる「レダ」などの名作から、ミケランジェロの慎ましい日常生活がうかがえるメモ書きまで、貴重な作品が会場を埋め尽くす。あらゆる分野で優れた作品を残した「万能人」が生み出す世界を、肌で感じ取りたい。
【開催概要】
ミケランジェロ展―天才の軌跡
期間:2013年9月6日(金)〜11月17日(日)
料金:一般-1,400(1,200)円、大学生-1,200(1,000)円、高校生-700(600)円、中学生以下-無料
*()内は前売り券または団体料金
*当日券販売:国立西洋美術館、 e-tix tix、e+ 、各種プレイガイド
*心身に障害のある方及び付添者は無料(原則1名)
*団体は20名以上(20名につき1名無料)
*その他国立西洋美術館の減免対象者は無料
*国立美術館キャンパスメバーズは団体料金扱い
画像は全て
フィレンツェ・カーサブオナローティ所蔵
© Associazione Culturale Metamorfosi e Casa Buonarroti