映画『テーラー 人生の仕立て屋』が、2021年9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開される。
映画『テーラー 人生の仕立て屋』は、窮地に追い込まれた紳士服の仕立て屋が、一着の“オーダーメイドウェディングドレス”の依頼を受けることで大逆転を図る感動ストーリー。美しいドレスを通して人と人とがつながり、苦難を乗り越えていく物語は、ギリシャ最大のテッサロニキ国際映画祭で三冠に輝いたほか、世界の映画祭でも一躍脚光を集めるほど、多くの人々のハートをつかんだ。
物語の舞台は、ギリシャ・アテネ。寡黙な主人公・ニコスは、高級スーツの仕立て屋を父と営んできたきたが、ギリシャの不況によって店を銀行に差し押さえられてしまう。崖っぷちのニコスは、手作り屋台の「移動式テーラー」を始めるも、道端で高級スーツが売れるはずもなく、商売は傾く一方。
そんな絶望的な状況の中、ニコスのもとに予期せぬオファーが舞い込んでくる。「ウエディングドレスは作れる?」これまで紳士服一筋だったニコスが、青空の下、世界に一着のオーダーメイドドレスを作り始めるがー?!
主人公・ニコスを演じるのは、ジャック・タチを彷彿させると評判のギリシャのベテラン俳優、ディミトリス・イメロス。不器用に生きる主人公を、丁寧に、かつユーモアたっぷりに演じる。
紳士服専門の仕立て屋だったニコスが初めて作るウェディングドレスは、フレッシュな感性を活かしたユニークなアイディアが満載。中でも、目の前のテーブルクロスをカットして、ふわりと縫い合わせたロマンティックなドレスは、まるで魔法をみているかのような美しさだ。なおこれらの衣装デザインは、ベルギー出身の衣装デザイナー、ジュリー・レブランが手掛けている。
そして監督は、本作が長編初作品となる新鋭の女性監督 ソニア・リザ・ケンターマン。物語を彩る華やかなドレスはもちろんのこと、アテネの市街地や郊外、エーゲ海沿いの美しい景色などをとらえた演出も見どころとなっている。
色彩豊かなアテネの街に並ぶニコスの仕立て屋や、移動式テーラーが初めてお披露目された市場、ニコスとオルガが語り合う海辺など、見ているうちに思わず行ってみたくなるようなスポットの数々にも注目だ。
【詳細】
映画『テーラー 人生の仕立て屋』
公開日:2021年9月3日(金)新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国公開
監督・脚本:ソニア・リザ・ケンターマン
出演:ディミトリス・イメロス、タミラ・クリエヴァ
配給:松竹
<映画『テーラー 人生の仕立て屋』ストーリー>
寡黙なニコスはアテネで36年間、高級スーツの仕立て屋店を父と営んできた。だが不況がギリシャを襲うなか、店は銀行に差し押さえられ、ショックで父は倒れてしまう。途方に暮れたニコスは、なんと手作り屋台で、移動式の仕立て屋を始めることを思いつく。だが店を飛び出してはみたものの、道端で高級スーツは全く売れず、商売は傾く一方。そんなある日、思いがけないオファーを受ける。「ウェディングドレスは作れる?」。これまで紳士服一筋だったニコスだったが、思い切って人生初めてのウェディングドレス作りに挑むことに!隣人の母子に手伝ってもらい、ニコスは女性服の仕立てを学び始める。そして青空の下、オーダーメイドのドレス作りを始めるが―!?