展覧会のためのスケッチ
西沢立衛、佐藤オオキ(nendo)

建築家・西沢立衛と、デザインオフィス「nendo」代表・佐藤オオキの企画展「西沢立衛+nendo：森の屋根ときのこ」が、京都造形芸術大学で開催される。会期は、2013年10月4日(金)から2014年1月13日(月・祝)まで。

2人共に世界中で活躍し、西沢立衛は、「イタリアヴェネツィア・ビエンナーレ第9回国際建築展 金獅子賞」や「プリツカー賞」など名誉ある多くの賞を受賞し、ディオール(Dior)の表参道店や金沢21世紀美術館、最近ではルーブル美術館の別館であるルーブル・ランスを手掛けた。

また、佐藤オオキは、英・WALLPAPER誌やエル・デコ国際デザインアワードなどの最優秀デザイナー賞を受賞した日本を代表するデザイナーで、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックと幅広いデザインをしている。

今回の企画展では、京都造形芸術大学内のエントランスラウンジでの展示だけでなく、大学敷地内にも屋外作品が展開される。

左) 軽井沢千住博美術館, 2011、右) Coca-Cola Bottleware, 2012

「美」が私たちに与えてくれるものの中には、「喜び」や「希望」がある。西沢立衛や「nendo」のアイデアは常に「喜び」を志向し、「美」を表現する。それは、私たちの心を癒すと同時に、平和を希求する行為としての芸術活動ともいえる。京都造形芸術大学が、自校の理念につながるその活動に共鳴し、この企画展が実現した。

【開催概要】
「西沢立衛+nendo：森の屋根ときのこ」展
会期：2013年10月4日(金)～2014年1月13日(月・祝)
※11月13日(水)～15日(金)、12月27日(金)～1月5日(日)は休館
時間：9:00～17:00
会場：京都造形芸術大学 人間館1F エントランスラウンジ、瓜生山
料金：無料
※野外展示は予約制。詳しくは下記URLまで。
URL：kuad-entrance.com

【アーティスト紹介】
■西沢立衛
建築家。横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。1966年東京都生まれ。1990年横浜国立大学大学院修士課程修了。同年、妹島和世建築設計事務所入所。1995年妹島和世と共にSANAA設立。1997年、西沢立衛建築設計事務所設立。主な受賞にヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展金獅子賞*、第46回毎日芸術賞*、ロルフ・ショック賞*、日本建築学会賞(1998*,2006*,2012)、ベルリン芸術賞*、2010年プリツカー賞*、第25回村野藤吾賞等。主な作品に、ウィークエンドハウス、ディオール表参道*、金沢21世紀美術館*、森山邸、House A、トレド美術館ガラスパビリオン*、海の駅なおしま*、スタッドシアター*、ニューミュージアム*、十和田市現代美術館、ROLEXラーニングセンター*、豊島美術館、軽井沢千住博美術館、Garden & House、ルーヴル・ランス*等。(*妹島和世との共同設計及び受賞)

■佐藤オオキ
デザイナー。デザインオフィスnendo代表。1977年カナダ生まれ。2002年早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻修了。同年、デザインオフィスnendo設立。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100 人」(2006年)、「世界が注目する日本の中小企業100 社」(2007年)に選ばれる。主な受賞に「最優秀デザイナー賞」(Wallpaper誌、2012年)、「最優秀デザイナー賞」(エル・デコ国際デザインアワード、2012年)等。2013年ストックホルム ファニチャー＆ライトフェアにおいて「ゲストオブオナー」として企画展示スペースのデザインを手掛ける。2012年から早稲田大学非常勤講師を務める。