映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が、2021年12月17日(金)より公開される。監督はトッド・ヘインズ、出演はマーク・ラファロやアン・ハサウェイ。
映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、ひとりの弁護士の不屈の信念が、巨大企業の隠蔽を暴き出した“衝撃の実話”に基づく物語。全米を震撼させたこの事件は、2016年1月6日のニューヨーク・タイムズ紙に掲載された記事により、世の中に知られることになる。米ウェストバージニア州のコミュニティを蝕む環境汚染問題をめぐり、たったひとりの弁護士が、十数年にもわたって巨大企業との闘いを繰り広げてきたのだ。
この驚くべき記事は、マーベル・シネマティック・ユニバースのブルース・バナー/ハルク役で人気を博した実力派俳優マーク・ラファロの心を動かすことに。環境活動家でもあるラファロが、プロデューサーを兼任し、映画化にいたった。
ラファロが演じるのは、巨大企業にたったひとりで立ち向かった実在の弁護士ロブ・ビロット。ラファロは本人への取材を行うなど入念な役作りをこなし、静かな迫力をみなぎらせた渾身の演技をみせる。ロブをスーパーヒーローでも聖人でもない、生身の人間として体現した。
脇を固めるキャストも実力派揃い。『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞助演女優賞に輝いたアン・ハサウェイや、『ミスティック・リバー』で同じくアカデミー賞助演男優賞を受賞したティム・ロビンス、『インデペンデンス・デイ』『ロスト・ハイウェイ』のビル・プルマンらが存在感を示す。
<主な登場人物&キャスト>
弁護士ロブ・ビロット...マーク・ラファロ
ロブの最大の理解者である妻サラ...アン・ハサウェイ
ロブの威厳ある上司タープ...ティム・ロビンス
ロブの弁護団に加わるベテラン弁護士...ビル・プルマン
ラファロから直接オファーを受け、メガホンを取ったのはトッド・ヘインズ。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『ベルベット・ゴールドマイン』『キャロル』『ワンダーストラック』、アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『エデンより彼方に』などで知られる鬼才が、実話に基づく社会派リーガル・ドラマに挑む。
<映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』あらすじ>
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットが、思いがけない調査依頼を受ける。ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナントは、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって土地を汚され、190頭もの牛を病死させられたというのだ。
さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポンは発ガン性のある有害物質の危険性を40年間も隠蔽し、その物質を大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。
やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。
【詳細】
映画『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』
公開日:2021年12月17日(金)
出演:マーク・ラファロ、アン・ハサウェイ、ティム・ロビンス、ビル・キャンプ、ヴィクター・ガーバー、ビル・プルマン
監督:トッド・ヘインズ
2019 年/アメリカ/英語/126 分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/原題:DARK WATERS/G/字幕翻訳:橋本裕充