岩手県立美術館では、企画展「開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠」を、2021年12月18日(土)から2022年2月20日(日)まで開催する。
菅木志雄(すが きしお)は、1960年代末から70年代の日本に起きた美術動向「もの派」の作家として知られる現代美術家だ。もの派の活動が終息したのちにも、さまざまな手法による作品を手がけており、今日に至るまで日本の現在美術を牽引してきた。
菅の作品は、石や木、金属といった日常的な素材を用いて、それらを並べる、曲げるといったシンプルな操作を加えつつ空間に配置したり組み合わせることで構成される。素材同士や空間、さらには鑑賞者との関係性に着目したその作品は、「もの」と「場」の本質を掘り下げることで、従来の美術の考え方を根本から問い直すものであった。そして、こうした制作姿勢は、もの派の時代以来変わることなく菅の根底にある。
企画展「開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠」では、展示室内に加えて、グランド・ギャラリーや屋外展示スペースなど全館を会場に、《識況》(1970/2006年)や《事位》(1980年)、《周集系》(1998年)、《大地の育成》(2000年)、《揺化律》(2018年)など、半世紀以上にわたる菅の制作活動を紹介。
過去に岩手で発表された作品や本展のための最新作も交え、インスタレーション、レリーフ、ドローイング、写真、そして作家によるパフォーマンスを収めた記録映像など約120点の作品を、10年ごとの時代に区分しつつ通覧する。
企画展「開館20周年記念 菅木志雄展 〈もの〉の存在と〈場〉の永遠」
会期:2021年12月18日(土)〜2022年2月20日(日)
会場:岩手県立美術館
住所:岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(1月10日(月・祝)は開館)、12月29日(水)〜1月2日(日)、1月11日(火)
観覧料:
・一般=前売 800円、当日 1,000円
・高校生・学生=前売 500円、当日 600円
・小学生・中学生=前売 300円、当日 400円
※当日券の販売は美術館のみ
※当日券購入の際には、次の割引あり:(1) 20名以上の団体は前売料金と同額 (2) 療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳の提示者、および付添者1名は半額
※前売券は、10月16日(土)から12月17日(金)まで、岩手県立美術館、岩手県民会館、および指定プレイガイド(美術館ホームページを参照)にて販売
※岩手県子育て応援パスポートによる割引あり
※学生は学生証または生徒手帳を提示
※企画展観覧券でコレクション展も観覧可(1月25日(火)〜1月28日(金)のあいだは、展示替えのためコレクション展の観覧不可)
※展覧会および関連イベントは変更・中止となる場合あり(美術館ウェブサイトやSNSにて最新情報を確認のこと)
【問い合わせ先】
岩手県立美術館
TEL:019-658-1711