箱根のポーラ美術館では、企画展「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ─ 新収蔵作品を中心に」を、2022年4月9日(土)から2022年9月6日(火)まで開催する。
企画展「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ─ 新収蔵作品を中心に」は、ポーラ美術館のコレクション作品を、近年新たに収蔵した作品とともに紹介する初の展覧会だ。従来のコレクションの中核をなす西洋と日本の近代美術から、近代と現代を橋渡しする戦後の日本や欧米の絵画、そして同時代作家による現代美術まで、幅広い作品を2部構成で展示する。
第1部では、従来のコレクションと、これを拡充する新収蔵作品を、テーマや時代、作家ごとに紹介。コレクションの中心となる印象派絵画からは、モネの《睡蓮》をはじめとする水辺の風景、ルノワールやレジェの女性像、セザンヌの静物などをテーマごとに展示する。また、日本の近代洋画についても、岸田劉生や関根正二ら大正の洋画、レオナール・フジタ(藤田嗣治)や松本竣介など、時代や流派、作家ごとに目にすることができる。
一方、第2部で紹介するのは、従来のコレクションには含まれていない、近代と現代を接続する作家による作品。ゲルハルト・リヒターをはじめ、モーリス・ルイスやヘレン・フランケンサーラーなど欧米の抽象絵画に加えて、山口長男や猪熊弦一郎といった戦後日本の抽象絵画、ジャン・デュビュッフェや白髪一雄など絵画の物質性を探求した画家の作品を公開する。
本展の主要なテーマとなるのが、「光」だ。たとえば、モネやルノワールら印象派の画家たちは、光の移ろいを絵画に描きとめようとしてきた。また、ゲルハルト・リヒターはシャイン(光=仮象)の表現を試み続けている。そのほか会場では、ヴィルヘルム・ハマスホイやケリス・ウィン・エヴァンス、杉本博司など、近代から現代に至る「光」にまつわる作品の数々を楽しむことができる。
さらに本展では、従来のコレクションと新収蔵のコレクションを一挙に紹介するため、館内の5つの展示室のみならず、2017年に新設された現代美術を展示するアトリウム ギャラリー、ロビー空間、そして森の遊歩道でも作品を展示。美術館の開館以来、最大規模となる超大型企画となる。
企画展「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ─ 新収蔵作品を中心に」
会期:2022年4月9日(土)~2022年9月6日(火) 会期中無休
会場:ポーラ美術館 展示室1~5、アトリウム ギャラリー、アトリウム ロビー、森の遊歩道
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:大人 1,800円、シニア割引(65歳以上) 1,600円、大学・高校生 1,300円、中学生以下 無料、障害者手帳の所持者および付添者(1名まで) 1,000円
※団体割引、各種前売券による割引あり
■主な出品作家
・ 第1部 コレクション+新収蔵作品
ベルト・モリゾ、クロード・モネ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、ロベール・ドローネー、ニコラ・ド・スタール、フェルナン・レジェ、ベン・ニコルソン、アンリ・マティス、レオナール・フジタ(藤田嗣治)、関根正二、松本竣介、里見勝蔵
・第2部 新収蔵作品
ヴィルヘルム・ハマスホイ、ジャン・デュビュッフェ、モーリス・ルイス、ドナルド・ジャッド、ヘレン・フランケンサーラー、パット・ステア、ゲルハルト・リヒター、アニッシュ・カプーア、ケリス・ウィン・エヴァンス、ロニ・ホーン、スーザン・フィリップス、山口長男、山田正亮、難波田龍起、猪熊弦一郎、斎藤義重、白髪一雄、李禹煥 、田中敦子、中西夏之、中林忠良、杉本博司、三島喜美代
【問い合わせ先】
ポーラ美術館
TEL:0460-84-2111