・女優として駆け出しの時に、緒形拳さんから影響を受けたと。どのようなエピソードなのでしょうか?
緒形拳さんは、当時からお芝居が半端なく頑丈で、カリスマ性もあって。それなのに、現場にいる時はとってもチャーミングで、気遣いができる人だったんです。今思い出すとひやひやしてしまうエピソードがあるのですが、当時の私はすごく若かったので、大御所である緒形拳さんに「けんけん」ってあだ名をつけて呼んでしまっていて。
・若手なのに、大先輩にあだ名をつけてしまったと。
そうなんです…本当に今思い返すと、空気が読めないというか、「何やってくれちゃってんの」という感じです(笑)。それでも、そんな失礼な私に、緒形拳さんは「けんけんだよ~」と気さくに返事をしてくれて。
・大御所なのに、若手にもフランクに接して、現場を和ませてくれたんですね。
緒形拳さんに限らず、大御所のみなさんは、現場にいるスタッフや共演者の方へ気遣いできる人が多いんです。若い時に、そういうことに気づくことができたのは、良い経験でした。
・その時の経験が「チームで一体となってものづくりをする」という篠原さんの考えに影響を与えているのですね。
そうですね。現場ではフランクに話すようにして、チームワークを大切にしています。でも、成長した今の私でも、若い役者さんから突然「りょんりょん」ってあだ名で呼ばれたら、「え?」と驚いてしまいそうです(笑)。「けんけん」さんの強さは、私にはまだないです(笑)。
【作品情報】
映画『ウェディング・ハイ』
公開日:2022年3月12日(土)
出演:篠原涼子、中村倫也、関水渚、岩田剛典、向井理、高橋克実
脚本:バカリズム
監督:大九明子
製作:「ウェディング・ハイ」製作委員会
制作プロダクション:ホリプロ
配給:松竹
【衣裳クレジット】
ジャケット 77,000円、ショートパンツ 28,600円/共にテラ(ティースクエア プレスルーム)
タンクトップ、ブーツ/スタイリスト私物
問い合わせ先:03-5770-7068(ティースクエア プレスルーム)
スタイリスト :宮澤敬子(WHITNEY)
ヘアメイク:岡野瑞恵