Hanayo, untitled, 2013, gelatin silver print, (c) Hanayo / Courtesy of Gallery Koyanagi
コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)が2014年2月13日(木)から5月15日(木)まで、現代美術作家でありミュージシャンやパフォーマーとしても世界的に活躍する花代の個展「灰色区域」を青山旗艦店にて開催する。
花代は、一貫して、独自の色彩感覚で軽やかに切り取るカラー写真を生み出してきた。写真集「ハナヨメ」を1996年に発表し、日常という被写体は変わらぬものの、当初の明るくポップな作風から現在はより幻想的で叙情的な写真へと変化を続けている。
今回の個展では、写真の原理や枠組みにとらわれず、自由に表現してきた花代のあらたな試みである、一昨年以降に撮影されたモノクローム作品を展示。焦点をぼかしたフレームワークに、モノクロームの世界が合わさり、観る者に強いノスタルジーを喚起する作品となっている。15年の歳月を経てドイツより帰国した花代が、再び出会った日本。そこで撮影された“灰色区域”は、生まれ育ったこの地に堆積する時間と刹那的な瞬間を美しく切り取り、まさに花代にとっての今そのものなのだ。
コスチューム ナショナルの永遠のアイコンカラーであるモノクロームの作品のみを選んだ個展は、東京では初めての開催となる。この機会に、花代の叙情的な作品とコスチューム ナショナルのミニマルな世界観とのコントラストをぜひチェックしてみて。
【イベント情報】
花代 “灰色区域”
期間:2014年2月13日(木)〜 2014年5月15日(木)11:00 〜19:00(不定休 ※ウェブサイトに随時掲載)
会場:CoSTUME NATIONAL | LAB
住所:東京都港区南青山5-4-30 CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex 1F
TEL : 03-5466-8755
URL : http://www.cnac.jp/
【プロフィール】
花代:1970年生まれ。15年におよぶベルリンでの活動を経て、2010年、東京に拠点を移す。幼い頃から写真、音楽、演劇に親しみ、アメリカやヨーロッパ各地で過ごす。7年間、花柳界で芸妓修行。92年に芸妓姿で「The Face」誌の表紙を飾るなど、アーティスト、ミュージシャン、パフォーマー、モデルなど多彩な顔を持つ。自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真、映像、またこうした要素に音楽や立体表現を加えたインスタレーションをてがけるなど、国内外で幅広く活躍する。