展覧会「コシノジュンコ 原点から現点」が、大阪のあべのハルカス美術館にて、2023年11月23日(木・祝)から2024年1月21日(日)まで開催される。大分県立美術館でも開催された巡回展だ。
世界的に活躍するファッションデザイナー、コシノジュンコ。1960年、新人デザイナーの登竜門とされる「装苑賞」を最年少で受賞したコシノは、1978年パリコレクションに参加して以降、世界各地でショーを開催して高い評価を獲得してきた。また、近年は服飾デザインにとどまらない活動を展開している。
「コシノジュンコ 原点から現点」展は、コシノの活動の全貌を紹介する、過去最大規模の展覧会。装苑賞受賞作をはじめとする衣装約100着に加えて、デザイン画、写真パネル、映像演出など約200点を通して、初期から近年にいたるまでを展観する。
大阪に生まれ、文化服装学院の在学中に「装苑賞」を受賞したコシノジュンコは、以後、東京を拠点にファッションデザイナーとして活動。1970年の日本万国博覧会(大阪万博)におけるパビリオンユニフォームのデザインなどを手がるとともに、世界各地でショーを開催するようになった。会場では、装苑賞受賞作品や大阪万博のパビリオンユニフォーム、ショーの様子を記録した映像などを展示し、コシノの活動の原点に光をあててゆく。
1980年以降、コシノは「アール・フュチュ―ル(未来の芸術)」という表現に取り組むようになった。これは、地球、そこに生きる人間、そして太陽や月など、宇宙の構成要素をすべて表現しようと試みるものである。こうしたなかでコシノは、世界は相反しつつ影響し合うもの同士の均衡から成り立つという「対極」のコンセプトを考えだしていった。本展では、メタリックなイメージと軽く繊細な構造を表現した「POROPORO」など、「対極」のコンセプトのもとで手がけられた衣服を目にすることができる。
コシノは、スポーツユニフォーム、オペラやブロードウェイ・ミュージカルなど舞台衣装にも活動の幅を広げており、これまでに製作された衣装は数千着におよぶ。コシノが手がけた衣装は、身体に添うデザインでありながらも動きを妨げず、着用者の魅力を存分に引き出すものだ。会場では、和太鼓エンターテインメント集団「DRUM TAO」などの衣装に光をあて、衣装やデザイン画、映像などを紹介する。
大阪マリオット都ホテルでは、展覧会「コシノジュンコ 原点から現点」とのコラボレーションスイーツやカクテルを展開。中でも展覧会とリンクする赤と黒のカラーを用いたスイーツ「ア ラ モード(à la mode)」は、ベリーの赤とショコラの黒を組み合わせた1品に。球体の中には、ナッツやサブレ、アイスなどを忍ばせることで、味覚や食感においても“対極”を表している。
展覧会「コシノジュンコ 原点から現点」
会期:2023年11月23日(木・祝)〜2024年1月21日(日)
会場:あべのハルカス美術館
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス 16F
開館時間:火〜金 10:00〜20:00 / 月土日祝 10:00〜18:00
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:11月27日(月)、12月31日(日)、1月1日(月・祝)
観覧料:一般 1,700円(1,500円)、高校・大学生 1,300円(1,100円)、小・中学生 500円(300円)
※( )内は前売および15名以上の団体料金
※前売券は、9月16日(土)から11月22日(水)まで販売
※チケットは、あべのハルカス美術館ミュージアムショップ(美術館開館日のみ)、あべのハルカス美術館ホームページ、ローソンチケット (Lコード 55139)、セブンチケット(セブンコード 101-550)、イープラス、チケットぴあ(Pコード 686-547)、CNプレイガイド、楽天チケットほかにて販売
※障がい者手帳の所持者本人および付添者1名までは当日料金の半額
【問い合わせ先】
あべのハルカス美術館
TEL:06-4399-9050