2007年、メリッサ・コーカーが「wren(レン)」をスタート。2016年頃、ブランド活動を終了した模様。
wren(レン)は、アメリカ、ロサンゼルスを拠点とするファッションブランド。2007年に設立された。
ブランド名の”wren”は、チャールズ・ディケンズ (Charles Dickens)の「Our Mutual Friend」に登場する、人形のドレスを作っている可愛いらしい娘、”Jenny Wren”から取ったもの。この名前はレンが追求する“完璧なる不完全性”を具現化した、一連のミューズの始まり。英国の写真家デビッド・ハミルトンが、ソフトフォーカス・レンズでとらえた孤児の少女や、映画「Shampoo(シャンプー)」に描かれている、性革命時代のロサンゼルスの無邪気な文化にも通じる世界。このような思いは、コレクションが持つ自由な精神に満ちた高揚感や、落ち着いたエレガンス、控え目な洗練という雰囲気に象徴的に表現されている。
wrenのデザイナー兼設立者であるメリッサ・コーカー(Melissa Coker)は、イリノイ州レイクフォレストにて生まれ育つ。この土地は「The Great Gatsby」のスコット・フィッツジェラルドが社交界へのあこがれと失望を貴重なインスピレーションへと昇華して「The Great Gatsby」を生み出した場所。
メリッサは、ヘルムート ラングの下でインターンとしてキャリアをスタート。続いて「ヴォーグ」、「W」そして「ディテール」で編集の仕事に携わる。その後、アパレル企業向けのコンセプト・ディレクションを手掛けたことを機に、自身のコレクション発表を目指すようになる。
2007年、自身のブランド「wren(レン)」を設立。2013年、20人の知らない男女が初めてキスをするという動画をyoutubeに公開して大きな話題を集める。再生回数は1億を超えた。