1906年、イタリアのガララーテで初代ジョルジョ・マレリーが創立。
マレリー(MARELLI)は、1906年にイタリアのガララーテで創立された高級靴メーカー。優れた芸術性と、確固たるクラフトマンシップでヨーロッパの伝統的なエレガンスと洗練された美意識を提案し続けている。“Eleganza & Solidita=伝統的イタリアンエレガンスと確かな靴作り”をテーマに、より高度な技術、より高品位なスタイルを追求していく。
1940年頃より、イタリア国内で有名な高品質紳士靴メーカーとして認識され始める。ビブラムソールで有名なビブラム社やニットで有名なミッソーニ家(共にガララーテ出身)との親交、第二次世界大戦前のアメリカの有名グッドイヤーメーカーの下請け時代などの技術と経験を生かし、第二次世界大戦中は軍靴の製造に特化。終戦とともに、イタリアンモカシン・マッケイ縫いに注力するようになる。ディオールやセリーヌといったブランドのOEM生産や技術指導を行い、戦後から1975年頃まではイタリアにおけるヨーロッパ、アメリカへの靴輸出の三大メーカーの一社となる。
1960年、日本の株式会社ユニオン・ロイヤル(現・世界長ユニオン株式會社)が、イタリア高級靴メーカー「マレリー社」と技術提携。ライセンスブランドとして、日本でのマレリーの展開がスタートする。
アッパーとソールを直接縫い付けるマッケイ製法や、甲部分をU字に切り替えて縫い付けるモカ縫いの技術の先駆者としても知られるマレリーは、日本人の足型や歩行に合わせた、快適な履き心地の靴の研究開発を続け、高級紳士靴ブランドとしての地位を確立した。
1987年には、「人間は歩行の際、左足で全身を支えて進行方向を決定し、右足はスピードをコントロールする」というスタシオロジー理論に基づく靴「マレリー・リフレッシュー」を発表。左右の足の異なる働きに適した形状の防滑ゴムを装着させた、画期的な特許ソールを本革底にあしらい、滑りにくい加工を施したモデルとなっている。外見上は通常の革靴と変わらない上品なデザインでありながらも、スムーズかつ安定した歩行を実現する。
その他、超軽量モデルやウォータープルーフのレザーシューズなど、機能的ながらも上質な作りの靴を提案する。
また、2006年には、「マレリー100th アニバーサリー」モデルを発表した。
日本では、全国の百貨店を中心に、シューズをはじめ、ベルトなどの革小物やバッグ、シャツ、傘、手袋、スリッパ、タオル、時計などを展開する。