主人公・朔也と同居する母は、“自由死”選択してこの世を去った。「母は何を伝えたかったのか?どうして死を望んでいたのか?」を知りたい朔也は、仮想空間上に任意の“人間”を作る「ヴァーチャル・フィギュア(VF)」を利用して、母のAI制作を依頼。本当の母を知るため、母の親友だったという三好に接触した朔也は、台風被害で避難所生活中だという彼女に手を差し伸べ、三好とヴァーチャル・フィギュアの母との奇妙な共同生活を送ることになる。朔也が知ることになる、母の本心とは。三好だけが知る母の秘密とは。その先に浮かび上がるのは、時代が進んでも完全には理解できない人の心の本質そのものだった。
映画『本心』は、テクノロジーが発達した2040年の日本を舞台に、“自由死”を選んだ母をAIで蘇らせた男の物語。主演を池松壮亮、監督を石井裕也が務め、2人のタッグは今作で9作目となる。