京都国立近代美術館では、展覧会「開館60周年記念 Re: スタートライン 1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」を、2023年4月28日(金)から7月2日(日)まで開催する。

京都国立近代美術館の「現代美術の動向」展を再考

京都国立近代美術館では、開館した1963年から70年まで、同時代の美術動向を定点観測的に紹介するグループ展「現代美術の動向」を毎年開催していた。国公立の美術館がまだ少なかった60年代当時、日本の現代美術の中堅・若手作家を紹介する展覧会として、この展覧会シリーズは注目を集めている。

1960年代は、日本が高度経済成長を迎え、社会や人びとの生活が大きく変化した時代であった。こうしたなかで芸術においても、絵画や彫刻といった既成のジャンル区分からの逸脱、形式や素材の多様化が進行するなど、美術の概念それ自体を刷新する動きが活発化することになった。

「動向」展は、このように激しく変化する同時代の美術の状況と向き合うべくスタートした。展覧会「開館60周年記念 Re: スタートライン 1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」では、「動向」展で取り上げられた293組の作家のなかから、田中敦子や菅木志雄、李禹煥、宇佐美圭司など66組を紹介。主要な出品作や関連作品、記録写真、展覧会にまつわる資料を展示する。

展覧会概要

展覧会「開館60周年記念 Re: スタートライン 1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」
会期：2023年4月28日(金)～7月2日(日)
会場：京都国立近代美術館
住所：京都府京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
開館時間：10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日
観覧料：一般 1,200円(1,000円)、大学生 500円(400円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は、3月28日(火)から4月27日(木)まで販売
※高校生以下・18歳未満、母子・父子家庭の世帯員、心身障害者および付添者1名は無料(入館時に証明できるものを提示)
※本料金でコレクション展も観覧可

【問い合わせ先】
京都国立近代美術館
TEL：075-761-4111(代表)