企画展「日根野作三展」が、三重県立美術館にて、2023年7月1日(土)から9月24日(日)まで開催される。
日本の陶磁器デザインの先駆者として知られる、日根野作三(ひねの さくぞう)。1907年、現在の三重県伊賀市に生まれた日根野は、愛知・瀬戸の山茶窯(つばきがま)や京都の国立陶磁器試験所でデザイナーの経験を積んだのち、戦後に独立。伊賀を拠点に、愛知、岐阜、三重、滋賀などの陶業地で企業に陶磁器デザイン画を提供するほか、デザイン教育にも携わった。
戦後にものづくりの機械化と量産化が進むなか、日根野はとりわけ、手作りを主としつつ、近代的な感覚を持つ生活用具「クラフト」の分野に注力。作り手が得意とする技術や個性、地域それぞれの多様性を活かしたうえで、親しみやすい陶磁器をデザインしていったのだった。
企画展「日根野作三展」は、「クラフトデザインの草分け」とも言われる日根野の過去最大規模となる回顧展。日根野によるデザイン画、東海や関西の企業で製品化された陶磁器など、日本各地に残る作品や資料約180点を一堂に集め、日根野の業績を紹介する。
また、本展では、三重における陶磁器の歴史にも着目。日根野が関わりを持った伊賀の西山窯や佐那具(さなぐ)陶磁器研究所、四日市の瀬栄(せいえい)合資会社四日市工場などの作品とともに、三重の陶磁器生産の様相に光をあてる。
企画展「日根野作三展」
会期:2023年7月1日(土)〜9月24日(日)
会場:三重県立美術館
住所:三重県津市大谷町11
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)は開館)、7月18日(火)、9月19日(火)
観覧料:一般 1,000円(800円)、学生 800円(600円)、高校生以下 無料
※( )内は前売および20名以上の団体割引料金
※この料金で、「美術館のコレクション」、柳原義達記念館も観覧可
※障害者手帳等(アプリ含む)の所持者および付添者1名は観覧無料
※毎月第3日曜日の「家庭の日」(7月16日、8月20日、9月17日)は団体割引料金で観覧可
※前売券は、チケットぴあ、ファミリーマート、セブン-イレブンほかにて販売
【問い合わせ先】
三重県立美術館
TEL:059-227-2100(代表)