コレクション展「枠と波」が、愛知の豊田市美術館にて、2023年6月27日(火)から9月24日(日)まで開催される。
「枠と波」は、タイトルである「枠と波」をキーワードに、豊田市美術館の所蔵作家の中から1960~70年代に言葉や音、日用品や身近な風景を作品に取り込んだ作家たちを紹介するコレクション展。見ることや聴くこと、体験や記憶することそのものを斬新な手法で表現した、国内外の作品約100点を見ることができる。
とりわけ、狗巻賢二、野村仁、櫃田伸也、堀尾昭子、松澤宥の5人の作家にかんしては、70年代以降の作品もあわせて展示。50年ほど前から2023年にまで繋がる問題意識を探る。
1960~70年代は、都市化が進み社会の制度や枠組みも大きく変化。写真や映像、音響の録音機器などが個人のもとへ届くようになったのもこの頃だ。新たな制度や道具により、この変化に直面した美術作家たちは、新しくも既に日常となった体験を作品へと落とし込むようになる。
たとえば、延々と続く高速道路を運転する時に開ける視界や、日々目にするものをひたすら写真に収めていく行為などが例に挙げられる。美術作家たちは、作品と繋ぎ合わせることで、目の前の景色、文字や言葉、口から発されること、耳にする音を再考しようと試みたのである。
コレクション展「枠と波」
会期:2023年6月27日(火)~9月24日(日)
開場:豊田市美術館 展示室8
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
開館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日(ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館)
観覧料:一般 500円(400円)、高校・大学生 400円(300円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳の所持者(介添者1名含む)、豊田市内在住または在学の高校生、豊田市内在住の18歳以下(満18歳から最初の3月31日まで)、豊田市在住の満70歳以上は無料(いずれも要証明)
※その他、観覧料の減免対象者および割引などについては、美術館ウェブサイトを参照
※展覧会「枠と波」は企画展「吹けば風」の観覧券で観覧可
※無料観覧日:7月1日(土)、7月2日(日)は全館無料で観覧可
■出展作家
狗巻賢二、ジルベルト・ゾリオ、野村仁、アン・ハミルトン、櫃田伸也、ヨーゼフ・ボイス、アリギエロ・ボエッティ、シャルロッテ・ポゼネンスケ、堀尾昭子、松澤宥、三木富雄
【問い合わせ先】
豊田市美術館
TEL:0565-34-6610