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東京都現代美術館「MOTアニュアル2023」“創造と生成のありよう”テクノロジーを用いた作品を紹介

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東京都現代美術館では、企画展「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」を、2023年12月2日(土)から2024年3月3日(日)まで開催する。

「創造」と「生成」のありようを問い直す

(euglena) watage20210101 《aloof6》 2021年
(euglena) watage20210101 《aloof6》 2021年

若手作家を中心に現代美術の一側面を捉え、議論のはじまりを引き出すグループ展のシリーズ「MOTアニュアル」。19回目となる「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」では、アーティストの想像力や手仕事による「創造」と、自動的に生まれる「生成」のあいだをテーマに、11組の作家を紹介する。

市原えつこ 《未来SUSHI》 2022年
撮影:黒羽政士 Courtesy of Mori Art Museum
市原えつこ 《未来SUSHI》 2022年
撮影:黒羽政士 Courtesy of Mori Art Museum

本展における「生成」とは、近年、社会的に注目されているNFTや人工知能(AI)、人工生命などを反映するものだ。科学技術を活用したメディアアートは、1990年代頃から広く認識されるようになり、近年は国際的な展覧会などにおいても、ビッグデータやAIによる作品が数多く見られるようになっている。

菅野創+加藤明洋+綿貫岳海 《かぞくっち》 2022年
photo: 山口伊生人
菅野創+加藤明洋+綿貫岳海 《かぞくっち》 2022年
photo: 山口伊生人

また、人間の手仕事によって成立するものが存在する一方、それらの根底にも情報処理の概念が流れている。本展では、対立的に捉えられやすかった「創造」と「生成」のありようを再考し、現代のテクノロジーを用いつつ造形表現によってアイディアを具現化し、人々の想像力をかき立てる試みに光をあてる。

花形槙 《still human》 2021年-
花形槙 《still human》 2021年-

会場では、新作や、本展にあわせたインスタレーションを展示。また、インスタレーションにとどまらず、NFT上のドローイング、リアルタイムでネットワーク上に存在する重層的な表現、手仕事とデジタルの狭間にある作品、そして知覚や身体、現実空間を拡張する試みなど、多様な形式の作品を紹介する。

荒井美波 《太宰治『人間失格』》 2012年
Photography by Sho Sato
荒井美波 《太宰治『人間失格』》 2012年
Photography by Sho Sato

たとえば、活字の直筆文字を針金で書き順通りに立体化する作品を手がけてきた荒井美波は、デジタルと手わざの往来を、新作とともに紹介。人間とテクノロジーの関係を問うてきたやんツーは、「発電」に焦点を合わせ、大型重力発電装置によるインスタレーションを展開する。そのほか、(euglena)や市原えつこなどが参加する。

展覧会概要

企画展「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月3日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 3F ほか
住所:東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
開館時間:10:00〜18:00(展示室入場は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(1月8日(月・祝)、2月12日(月・祝)は開館)、12月28日(木)〜1月1日(月・祝)、1月9日(火)、2月13日(火)
観覧料:一般 1,300円(1,040円)、大学生・65歳以上 900円(720円)、中学・高校生 500円(400円)、小学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金

■参加作家
荒井美波、(euglena)、後藤映則、Unexistence Gallery(原田郁/平田尚也/藤倉麻子/やんツー)、やんツー、菅野創+加藤明洋+綿貫岳海、花形槙、Zombie Zoo Keeper、石川将也/杉原寛/中路景暁/キャンベル・アルジェンジオ/武井祥平、市原えつこ、友沢こたお

■同時期開催
・企画展「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表
会期:2023年12月9日(土)〜2024年3月10日(日)
・コレクション展「MOTコレクション 歩く、赴く、移動する 1923→2020/特集展示 横尾忠則─水のように/生誕100年 サム・フランシス
会期:2023年12月2日(土)〜2024年3月10日(日)

【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)

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