企画展「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」が、千葉市美術館にて、2024年1月6日(土)から3月3日(日)まで開催される。
鳥文斎栄之(ちょうぶんさい えいし)は、浮世絵の黄金期とされる天明期から寛政期にかけて、同時代の喜多川歌麿と並び称された浮世絵師だ。もともと武士であった栄之は、やがて本格的に浮世絵師として活動。浮世絵版画が華やかに展開するなか、長身で清らかな美人画様式を確立し、豪華な続絵を数多く手がけ、その後肉筆画を中心に精力的な活躍を行った。
栄之は、明治時代には歌麿に次いで人気が高く、多くの作品が海外に流出している。世界初の大規模な栄之展となる「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」では、ボストン美術館や大英博物館からの里帰り品を含め、錦絵、肉筆画の名品約160点を一堂に集め、初期から晩年にいたる画業を紹介する。
本展では、国内外から栄之の貴重な作品を集めて公開。初公開となる肉筆画《和漢美人図屏風》や、栄之を特徴付ける豪華な大判錦絵3枚続《貴婦人の舟遊び》、世界に1点しか存在しない浮世絵版画などに加えて、鳥高斎栄昌(ちょうこうさい えいしょう)といった門人の作品も展示する。
栄之が浮世絵版画で活躍した時期は、美人画で名高い歌麿の全盛期と重なっている。こうしたなか、栄之は自身の高い教養を背景に清らかで上品な美人画様式を確立し、吉原の遊女のみならず、武家や貴族といった上層の女性をも描いて人気を博した。会場では、《松竹梅三美人》や《若菜初衣裳 松葉屋 染之助 わかき わかば》など、浮世絵の黄金期に花開いた美人画の数々を目にすることができる。
企画展「サムライ、浮世絵師になる!鳥文斎栄之展」
会期:2024年1月6日(土)〜3月3日(日) 会期中に大幅な展示替えあり
[前期 1月6日(土)〜2月4日(日) / 後期 2月6日(火)〜3月3日(日]
会場:千葉市美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場受付はいずれも閉館30分前まで
休室日:1月9日(火)・15日(月)、2月5日(月)・13日(木)
観覧料:一般 1,500円(1,200円)、大学生 800円(640円)、小学・中学・高校生 無料
※( )内は前売および市内在住65歳以上の料金
※前売券は、千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード 31990)、セブンイレブン(セブンチケット)ほかにて、1月5日(金)まで販売
※障害者手帳の所持者および介護者1名は無料
※ごひいき割引:本展チケット(有料)半券の提示により、会期中2回目以降の観覧料が2割引
※ナイトミュージアム割引:金・土曜日の18:00以降は観覧料半額
※本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も観覧可
【問い合わせ先】
千葉市美術館
TEL:043-221-2311