展覧会「1950〜60年代の日本画─造形への挑戦」が、神奈川の平塚市美術館にて、2024年4月6日(土)から6月2日(日)まで開催される。
第二次世界大戦後の日本では、従来の伝統的な日本画のあり方に危機感を抱いた画家たちが、新たな表現を模索するようになった。こうして1950〜60年代にかけて、若い画家を中心に、さまざまな試行錯誤が重ねられている。
日本画の伝統に執着することのなかった画家たちが参照したのが、欧米の絵画作品である。画家たちは、欧米の絵画が持つ堅牢な造形、力強いマチエール、あるいは抽象表現などを取り入れ、新たな作風を生みだしていった。こうして日本画は、欧米美術を参照していた同時代の洋画の造形と近付いていったのだ。
展覧会「1950〜60年代の日本画─造形への挑戦」では、平塚市美術館の所蔵品のなかから、1950〜60年代の日本画を紹介。当時の日本画壇を牽引した美術団体「創造美術(現・創画会)」のメンバー、山本丘人(やまもと きゅうじん)や工藤甲人(くどう こうじん)の作品のほか、国立劇場が所蔵する小倉遊亀(おぐら ゆき)の《月》や加山又造(かやま またぞう)の《紅鶴》といった大作を展示する。
加えて、同時期に制作された洋画をあわせて展示することで、当時の日本画の造形的な特徴に光をあててゆく。
展覧会「1950〜60年代の日本画─造形への挑戦」
会期:2024年4月6日(土)〜6月2日(日)
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
開館時間:9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(4月29日(月・祝)、5月6日(月・振)は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般 200円(140円)、高校・大学生 100円(70円)、中学生以下 無料
※( )内は団体料金
※毎週土曜日は高校生無料
※各種障がい者手帳の所持者および付添者1名は無料
※65歳以上の平塚市民は無料、市外在住者は団体料金
■同時期開催
・展覧会「平野杏子展─生きるために描きつづけて」
会期:2024年4月6日(土)~6月9日(日)
【問い合わせ先】
平塚市美術館
TEL:0463-35-2111