ファッション・デザイナー/現代美術家のフセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)による、現代アート作品の個展がロンドンのLisson Galleryにて開催されている。
作品は音楽とパフォーマンス、彫刻やファッションなど、様々な手法を取り入れたインスタレーション形式のアート作品。1点の作品で同ギャラリーの全4つの展示室をすべて利用した大規模で複雑なインスタレーションとなっている。
フセイン・チャラヤンのアート作品は、日本でも過去に東京都現代美術館で3度展示されており、今年の4月から6月まで開催されていた「フセイン・チャラヤン- ファッションにはじまり、そしてファッションへ戻る旅」展は記憶に新しい。
東京都現代美術館での同個展は、1994年から2009年までのチャラヤンのファッション・コレクションの展示が含まれるなど、「ファッション・デザイナー」によるアートワークの展示という側面が強かった。
これに対し、今回のLisson Galleryの展示を見ただけでは、このアーティストが世界的に著名なファッション・デザイナーであることは容易にわからない。現代アーティストとしてのフセイン・チャラヤンは「ファッション・デザイナーの」という枕詞をつけて語られることがどうしても多かったが、今回の展示ではもうそんな肩書きは不要だろう。
チャラヤンはこのLisson Galleryでの個展に加えて、9月17日より同じくロンドンのSpring Projects Galleryにて"B-SIDE"展を同時開催する予定。
【展覧会詳細】
Hussein Chalayan
'I Am Sad Leyla / Üzgünüm Leyla'展
Performed by Sertab Erener
会場: Lisson Gallery (29 Bell Street, London, UK)
会期:2010年9月8日~10月2日
開場時間:
月~金曜 10:00~18:00
土曜 11:00~17:00
日曜休廊
(text by 芹川太郎 Taro Serikawa)