アニメーション映画『ルックバック』や、『ナミビアの砂漠』など、今後もご出演作が公開を控えていますね。この先、新たにチャレンジしてみたい作品はありますか?
『ルックバック』の収録時に、ディズニープリンセスをやってみたいと思いました。すごく突然、頭に思い浮かんだんですけども。(笑)
ディズニープリンセス!なぜ突然?(笑)
元々歌が大好きなんです。ディズニープリンセス系の映画は、基本ミュージカルじゃないですか。プリンセスになりたいって言ったら笑われますかね?(笑)でもいつか、ミュージカル映画の声優をやってみたいです。
音楽が大好きということですが、普段はどんな音楽を聴かれていますか?
映画のサントラは、良いなと思ったらすぐプレイリストに入れますね。それ以外は日本のシンガーソングライターの方をよく聴いています。カネコアヤノさんや柴田聡子さんがすごく好きです。
音楽から演技のインスピレーションを得る、なんてことも?
あります!演じている役が聴いていそうなプレイリストを作ったりしますよ。毎回という訳ではないですが、アプローチとして音楽から入ったこともあります。
では、映画とはどのように向き合っていますか?最近見たなかで印象に残っている作品があれば教えていただきたいです。
映画を見るのはやっぱり好きです。勉強のために見るという感覚ではなく、好きで触れています。最近は、濱口竜介監督の『悪は存在しない』を映画館で見て、印象に残っていますね。
ありがとうございます。最後の質問となりますが、河合さんは映画『あんのこと』が、観た人たちにとってどのような映画になってほしいと願いますか?
自分が杏という女性を演じたことに、どういう意味があったのか。どんなメッセージとともに観る人に届くのか。正直に言うと、まだ私にはわかりません。ただ、映画と自分たちが生活する現実の世界は繋がっているんだ、ということを意識できる作品になっていたらいいなと思います。自分のこと、自分ごとに感じられる映画になっていたらいいなと。
そしてひとつ言えるのは、この映画の作り手がみんな、杏の尊厳を全力で守ろうとしたことです。完成版を見たとき、その思いがスクリーンから滲んでいるのを感じて、その点においては心底ほっとしました。
映画『あんのこと』
公開日:2024年6月7日(金)より新宿武蔵野館、丸の内TOE、池袋シネマ・ロサほか全国公開
監督・脚本:入江悠
出演:河合優実、佐藤二朗、稲垣吾郎、河井青葉、広岡由里子、早見あかり