大阪市立美術館が、2025年3月1日(土)にリニューアルオープンする。
日本・東洋美術を中心に、国宝や重要文化財を含む約8,700件を所蔵する、大阪市立美術館。2022年10月より開始した大規模な改修工事によって、国の登録有形文化財となっている外観を保全しつつ、2025年、新たな姿へと生まれ変わる。
今回のリニューアルでは、「ひらかれたミュージアム」というコンセプトのもと、エスカレーターで中央ホールへと上がる新たなエントランスを設置。館内は、展示室以外の空間の多くを「無料ゾーン」とするなど、より親しみやすい美術館を目指してゆく。
無料ゾーンには、近代日本庭園の名園「慶沢園(けいたくえん)」を臨むカフェやテラスを設置。また、新エントランスには、ミュージアムショップを設けるほか、3階にはワークショップを開催できるアトリエも用意する。
展示室内では、展示ケースや照明などの展示環境を一新。コレクション展のほか、特別展なども開催してゆく予定だ。
大阪市立美術館では、2025年3月1日(土)から3月30日(日)まで、リニューアルオープン記念特別展「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」を開催。上村松園の《晩秋》や佐伯祐三の《教会・パリの裏街》など、選りすぐりの作品約200件を公開する。
さらに、2025年4月26日(土)から6月15日(日)まで、国宝約130件が一堂に会する特別展「日本国宝展」を開催。「縄文のヴィーナス」と呼ばれる土偶や金印「漢委奴国王」から、《伝源頼朝像》や《日月四季山水図屏風》といった日本絵画、本阿弥光悦作の《舟橋蒔絵硯箱》、《青磁鳳凰耳花生 銘 万声》などの工芸まで、国宝に指定された考古遺物や美術工芸品を公開する。
大阪市立美術館 リニューアルオープン
オープン日:2025年3月1日(土)
住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82 天王寺公園内
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始(12月28日~1月4日)、展示替え期間
コレクション展観覧料:一般 300円(150円)、高校・大学生 200円(100円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳などの所持者および介護者1名、大阪市内在住の65歳以上は無料(健康手帳、敬老優待乗車証などの原本、ミライロIDなどを要提示)
※特別展、特別陳列などの料金は別途設定
※特別展の開催時には、特別展観覧料にてコレクション展も観覧可
■リニューアルオープン記念特別展
「What’s New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」
会期:2025年3月1日(土)~3月30日(日)
観覧料:一般1,800円、高校・大学生 1,200円 ほか
■大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展
「日本国宝展」
会期:2025年4月26日(土)〜6月15日(日)