謎の天才絵師とも呼ばれる土佐の絵師・金蔵の展覧会「幕末土佐の天才絵師 絵金」が、2025年9月10日(水)から11月3日(月・祝)まで、東京・赤坂のサントリー美術館にて開催される。
地元高知では“絵金さん”の愛称で長年親しまれる金蔵は、幕末から明治期にかけて多くの芝居絵屏風を残した土佐の絵師。その画風は同時代のどの絵師とも異なり、鮮やかな色彩を用いて歌舞伎や浄瑠璃の場面をドラマチックに切り取っているのが特徴だ。
夏祭りの時期の高知では、今でも各所の神社で金蔵の屏風絵を飾る風習が続く。闇のなか、蝋燭の灯りで芝居屏風絵が浮かび上がるその光景は、見るものに鮮烈な印象を与えている。
そんな金蔵の作品にフォーカスした展覧会「幕末土佐の天才絵師 絵金」は、2023年4月より大阪会場、2024年11月より鳥取会場をまわった巡回展だ。金蔵の屏風を巨大な絵馬台に飾る高知の夏祭りを臨場感溢れる再現展示で追体験できるほか、「絵金」の代表作の数々を目にすることができる。
なお、東京で「絵金」の大規模な展覧会が行わるのは本展が初めてとなる。
展覧会「幕末土佐の天才絵師 絵金」
会期2025年9月10日(水)~11月3日(月・祝)
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10:00~18:00
※金曜日および11月1日(土)・11月2日(日)は20:00まで。
※入館は閉館30分前まで。
休館日:火曜日
※9月23日(火)、10月28日(火)は18:00まで開館。
【問い合わせ先】
サントリー美術館
TEL:03-3479-8600