特別展「木島櫻谷 ─山水夢中」が、泉屋博古館東京にて、2023年6月3日(土)から7月23日(日)まで開催される。京都の泉屋博古館でも開催された巡回展だ。
木島櫻谷(このしま おうこく)は、明治期から昭和初期にかけて活躍した、近代京都画壇を代表する日本画家だ。1877年京都に生まれた櫻谷は、四条派の伝統を受け継いで写生を重んじ、動物画で名声を博した。
一方、生涯にわたって山水画も手がけており、山海の景勝の写生をもとに西洋画の空間感覚を取り入れ、明澄な作品に結実させている。また、漢詩や古画にも親しんできた櫻谷は、次第に山水画の作風を変化させ、中国の文人の理想郷を日本の風景に移し替えたような山水表現の境地を切り拓いた。
特別展「木島櫻谷 ─山水夢中」は、屏風などの大作からささやかな掛物まで、櫻谷の山水画を紹介する展覧会。各地の写生を理想のパノラマへと昇華させた幅11m超の大作《万壑烟霧》を筆頭に、代表作《寒月》や《駅路之春》などを一堂に集めて展示する。
さらに、初公開となる寺院障壁画も。櫻谷は34歳の折り、京都・東山のふもとに位置する南陽院の本堂を飾る襖絵を手がけている。本展では、この山水障壁画を東京で初めて公開する。
特別展「木島櫻谷 ─山水夢中」
会期:2023年6月3日(土)〜7月23日(日)
会場:泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1-5-1
開館時間:11:00~18:00(金曜日は19:00まで開館)
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日:月曜日(7月17日(月・祝)は開館)、7月18日(火)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 800円(700円)、中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※障がい者手帳の提示者本人および同伴者1名までは無料
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)