実在の人物を演じるとなると、やはり資料を読むことが大切になってくるんですか?
岡田:僕は結構参考にしました。たとえば今回の小林で言うと、口喧嘩で負けたことがないとか、酒の席で色んな人に喧嘩を売っていたとか、とても酒乱だったとか…調べれば調べるほど面白いエピソードが出てくるのですが、そういうのって意外とヒントになることが多いんです。
あとは、小林が感銘を受けているアルチュール・ランボーという詩人がいるのですが、実は初舞台で僕、ランボーを演じさせてもらっているんですよ。資料を読むことで、自分との意外な共通点が見つかったりもするのも楽しいです。
広瀬:私は逆に、台本を読んだ時に感じたファーストインプレッションで演じました。泰子自身が残したものより、人から見た泰子の資料の方が多かったので、一旦全部無視してみようと。なのでスクリーンには、実際資料に残っている人物像より、もっと強気で、堂々とした女性が映っていると思います。
大正モダンなファッションも本作の見どころです。劇中で、特に印象に残っている衣装はありますか?
広瀬:和装、洋装を問わず本当に素敵な衣装が多かったですが、特にお気に入りなのはブルーの着物。色彩も柄も本当に美しくて、思わずうっとりしてしまいました。普段着物を着る機会もなかなかないので、背筋が伸びる感覚になりましたね。
木戸:僕はメインビジュアルでも着用している、黒のハットが印象的です。黒の学ランに丸みのあるハットのスタイルは、まさに“大正モダン”という感じで格好いいなと。
岡田:あのハットすごい似合ってたよね!僕は基本スーツが多かったので…すずが鮮やかな色の衣装を着こなしているのを見て、「さすがだな~」と思っていました。
お3方は、普段はどのような服装をすることが多いですか?
木戸:僕はとにかくオーバーサイズの服。(笑) 大きめのスウェットとか、太めのパンツとか、ゆるっとした服が好きです。『ゆきてかへらぬ』の現場にもほとんど“ゆるゆるスタイル”で向かっていました。岡田さんは本当にお洒落なので、将来あんな風になれたらいいなとは思いますけど。
岡田:僕はシャツとかニットとか、結構シンプルな服が好みです。でも最近だと、今着ているみたいなレザーのアイテムが気になっていますね。持っていることには持っているのですが…新しい1着が欲しいです。
木戸:古いやつ、ぜひ下さい!!(笑)
(笑)。 広瀬さんは、最近気になっているアイテムなどありますか?
広瀬:そうですね、最近はチェック柄のアイテムが気になってます。それこそ冬に向けて、トゥデイフル(Todayful)というブランドのチェックジャケットを買いました。配色が絶妙に珍しくて、お気に入りで着用しています。
映画『ゆきてかへらぬ』
公開日:2025年2月21日(金)
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、田中俊介、トータス松本、瀧内公美、草刈民代、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑
©︎2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会