キネマ旬報が主催し、20世紀に活躍した監督・名優たちの名作の企画上映するイベント「ムービーマスターズ」第1弾として、巨匠スタンリー・キューブリック監督の代表4作のデジタル版が、2015年3月7日(土)より全国の劇場で順次公開される。また、これと関連して、2015年5月21日(木)から6月9日(火)まで、オリエンタルホテル広島で「スタンリー・キューブリック展」が開催される。
左)『時計じかけのオレンジ』 右)『フルメタル・ジャケット』
©Courtesy of Warner Bros. / Park Circus Limited
上映される『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『フルメタル・ジャケット』『アイズ ワイド シャット』の全4作は、いずれもキネマ旬報ベスト・テンにも入賞し、今も尚ファンからの熱い声援を受ける作品。
スタンリー・キューブリック没後16年目に劇場で蘇る名作たち。ファンはもちろん、キューブリック初心者もこの機会に大スクリーンで代表作を鑑賞してみるのはいかがだろう。
また、オリエンタルホテル広島で開催される「スタンリー・キューブリック展」では、キューブリックがインタビューで応えた際の“ことば”や手記の中から抜粋した“名言”の紹介のほか、映画『2001年宇宙の旅』でキューブリックがハミルトン社に依頼、制作された腕時計「X-01」の展示や、同映画内で仕様されたジョージジェンセンのカトラリーの展示・販売、映画パンフレット、関係書籍、ポスターの展示などが行われる。
【作品紹介】
■『時計じかけのオレンジ』1972年公開、136分
出演:マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、 マイケル・ベイツ
人々は生活を賭けた労働から解放され、衣食住の心配をすることがなくなった世の中。15歳のアレックス少年は、機械的に規則正しく過ぎてゆく毎日に退屈していた。完全に管理された未来社会で、あまりあるエネルギーをもてあそぶティーン・エイジャーの理由なき反抗を描く。
■『バリー・リンドン』1976年公開、185分
出演:ライアン・オニール、マリサ・ベレンスン、ハーディ・クリュガー
18世紀後半のヨーロッパを舞台に、野望に燃える青年の立身出世と、晩年の悲惨な人生を描く。
■『フルメタル・ジャケット』1988年公開、116分
出演:マシュー・モディーン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ
ヴェトナム戦争を舞台に、新兵の厳しい訓練と彼らが赴いた戦場での体験を描く。
■『アイズ ワイド シャット』1999年、159分
出演:トム・クルーズ、ニコール・キッドマン
ある夫婦の愛と性をめぐる心の相克を冷徹に映し出したシリアス・ドラマ。
【上映情報】
「ムービーマスターズ第1弾 スタンリー・キューブリック」
上映日:2015年3月7日(土)〜2015年7月3日(金)
上映劇場:MOVIE ON やまがた、キネマ旬報シアター、新文芸坐、京都みなみ会館、シネマート心斎橋、元町映画館、シネマサンシャイン大街道、天文館シネマパラダイスなど
※それぞれ上映期間が異なる。
※各映画館の上映スケジュールなどは公式WEBサイトより。
WEBサイト:http://www.kinenote.com/kubrick/theaters.html
配給・宣伝:キネマ旬報DD
【企画展情報】
スタンリー・キューブリック展
期間:2015年5月21日(木)〜6月9日(火) 無休/入場無料
時間:11:00〜20:00(最終日は17:00まで)
会場:オリエンタルホテル広島1階 オリエンタルデザインギャラリー
住所:広島県広島市中区田中町 6-10