左) エル・グレコ 《受胎告知》 1570-72 年 油彩・板 26.7×20cm プラド美術館蔵
© Archivo Fotográfico, Museo Nacional del Prado. Madrid.
右) ヒエロニムス・ボス《愚者の石の除去》1500-10 年頃 油彩・板 48.5×34.5cm プラド美術館蔵
© Archivo Fotográfico, Museo Nacional del Prado. Madrid.
「プラド美術館展 ― スペイン宮廷 美への情熱」が三菱一号館美術館で開催される。期間は、2015年10月10日(土)から2016年1月31日(日)まで。
1819年に王立美術館として開館し、世界でも類い稀な質と規模のコレクションを誇るプラド美術館。その偉大な作品群は、歴代のスペイン王たちによって集められたものだ。15世紀以降のスペインを統治した国王たちの美術に対する情熱や収集における個性的な嗜好を反映したコレクションは、時代や国籍などを網羅した百科全書的役割とは異なり、個性豊かなものばかり。
2013年にプラド美術館で開催された展覧会「Captive Beauty. Fra Angelico to Fortuny」を再構成し、三菱一号館美術館の5周年記念した本展では、スペイン3大画家エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤを始め、フランドルの巨匠ボスやルーベンス、“スペインのラファエロ”とも称されるムリーリョなど、ヨーロッパ絵画史を彩った名だたる巨匠たちの濃密で芳醇な作品を楽しむことができる。
マリアノ・フォルトウーニ・イ・マルサル《日本式広間にいる画家の子供たち》1874 年 油彩・カンヴァス 44×93cm プラド美術館蔵
© Archivo Fotográfico, Museo Nacional del Prado. Madrid.
興味深いのは、すべて小さな作品であること。手にとって見るために作られたかのような小品ならではの視点から、巨匠たちの生の筆跡、緻密な表現、繊細な質感を鑑賞することができる。さらに、作品保護の為に輸送と公開が厳しく制限される板絵35点や、世界で20点しか存在しないボスの日本初公開の真筆など、貴重な作品が集う。
【展覧会詳細】
プラド美術館展 ― スペイン宮廷 美への情熱
開催期間:2015年10月10日(土)~2016年1月31日(日)
開館時間:10:00~18:00(金曜のみ20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜休館
※ただし、祝日の場合、12月28日、1月25日は18時まで開館。
※年末年始休館日は、12月31日(木)、2016年1月1日(金)。
会場:三菱一号館美術館
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
チケット:
・当日券 一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 無料
・前売券 一般 1,500円
※大学生以下、ペア(一般)は前売券無し。
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)