横尾忠則の展覧会「続・Y字路」が2015年8月8日(土)から11月23日(月・祝)まで、神戸の横尾忠則現代美術館で開催される。期間中は、2006年以降の「Y字路」作品を中心に、約70点を展示。
左)《想い出劇場》 2007年 西村画廊蔵
右)《怪人二十面相道後に現る》 2007年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
2000年以降の横尾忠則の絵画作品を代表する「Y字路」は、横尾が故郷の兵庫県西脇市を訪れた際に撮影した一枚の写真に端を発する。横尾は、少年時代に通った模型店が無くなったことを知り、その跡地をカメラに収めたが、現像された写真の中に発見したのは、自分の知らない故郷の姿だったと言う。
偶然写っていたのは、夜の闇の中、フラッシュに浮かび上がる建物、その手前で二叉に分かれる道という、いわゆる「Y字路」のある風景で、これが横尾の制作姿勢を大きく変えることになった。この2つの消失点をもつ左右対称の構図は、横尾によって繰り返し描かれ、「Y字路」シリーズとして定着した。
本展は、横尾忠則現代美術館の開館3周年を記念して開催される。温泉地を巡って縁のモチーフを詰め込んだ「温泉」シリーズ、全国各地の美術館での公開制作、絵画的実験「黒いY字路」など、意欲的な挑戦の軌跡である「Y字路」作品が一堂に会する貴重な機会は見逃せない。
【展覧会概要】
横尾忠則「 続・Y字路」
期間:2015年8月8日(土)〜11月23日(月・祝)
会場:横尾忠則現代美術館
住所: 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30
開館時間:10:00〜18:00(金・土曜は〜20:00) ※入場は閉館の30分前まで。
休館日:月曜
※ただし9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館、9月24日(木)、10月13日(火)は休館。
観覧料:一般 700(560)円、大学生 550(440)円、高校生・65歳以上 350(280円)、中学生以下 無料
※括弧内は20名以上の団体料金及び前売り券。