「the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン」展が、東京・南麻布にあるフランス大使公邸で開催される。会期は、2016年10月22日(土)から10月24日(月)までの3日間。
本展では、20世紀を代表するデザイナー/建築家のジャン・プルーヴェの芸術に、家具と建築の両面から迫る。ジャン・プルーヴェを積極的に紹介してきたことで知られるパリのパトリック・セガン・ギャラリーの協力のもと、彼が手掛けた家具約60点と日本初公開の組立住宅《F 8x8 BCCハウス》、そしてデザインの過程で生まれたドローイングや建築写真などの資料を一挙に展示する。
素材や工法からこだわり、生産工程をも制作過程とみなした徹底したものづくりの果てに生まれる、研ぎ澄まされた美しい形は、家具にも建築にも共通するジャン・プルーヴェ最大の魅力。日本では約10年ぶりの大規模な展覧会に是非足を運んでほしい。
第1室は家具デザインにフォーカス。代表作「スタンダード・チェア」や「シテ」シリーズを始めとした象徴的なチェアやテーブルの数々を展示する。
続く第2室では、建築デザインにフォーカスし、プルーヴェ建築の特徴的な建物全体を支える門型・コンパス型のフレーム、壁パネルなどの建築部材を、縮小モデルや資料写真とともに紹介する。また、同室には代表作のひとつであるテーブル「トラペーゼ」を、彫刻家アレクサンダー・カルダー本人からプルーヴェ宛てに贈られたとされる作品とともに配置する。
会場となるフランス大使公邸の庭には、日本初公開となる組立住宅《F 8x8 BCCハウス》を展示する。
本作は、1941~43年の戦時下に制作された、ジャン・プルーヴェと親交の深かった建築家ピエール・ジャンヌレとの協働による。プレファブ工法の早期実践例であり、本展で展示されるのは世界に2点しか現存しない貴重な作品だ。内部デザインは建築家/デザイナーのシャルロット・ペリアンが手がけ、プルーヴェ、ジャンヌレ、ペリアンが本作のためにデザインした家具が並んでいる。
そして、ここでは実際に室内に入って鑑賞が可能。本作の縮小モデルやアーカイブ資料も同時に紹介されているので併せて観賞してほしい。
なお、700名分のチケットは即完売するほどの人気。完全事前予約制となっており200名分の追加を受付する。
【開催概要】
the CONSTRUCTOR ジャン・プルーヴェ:組立と解体のデザイン
会期:
2016年10月22日(土)~24日(月)
開館時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
会場:フランス大使公邸
住所:東京都港区南麻布4-11-44
入場料:無料※完全予約制
チケット:700名<完売済>のため200名(各回50名)を追加受付
予約方法:オンラインチケット・サービス「Peatix」から申し込み
2016年10月14日(金) 19:00頃から発売予定。
追加チケット:23日(日) 17:00~17:30(50名)
24日(月) 10:00~12:30(150名)