東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールでは、2012年最初の写真展として、『PARIS SERA TOUJOURS PARIS ! 』-エリオットアーウィット が見つめたパリ- 展を開催する。期間は2012年2月3日(金)~2月29日(水)。近年出版された『Elliott Erwitt’s Paris』(teNeues、2010)から厳選した作品が紹介される。
©Elliott Erwitt / Magnum Photos
フランスを愛する両親のもとパリで生を受けたエリオット アーウィットは幼少期ををミラノで過ごした。陸軍に入りフランスに配属されたのをはじめ、今日までに数え切れないほどパリを訪れた彼が愛機ライカで撮影した作品の数々からは、彼のパリへの強い愛着を感じることができる。
「パリ変わらぬパリ、世界で一番美しい街」という歌があります。少し尊大な感じがするかもしれませんが、実際パリは本当にそうなのです。美しさはたいてい表面にありますが、そこに本質が宿ると強力な磁石になります。それこそが私が撮ろうとしているパリなのです。
エリオット アーウィット
アーウィットの”パリ”の写真には、古きパリと新しいパリがともに記録され、そこには、持ち前のウィットに富んだ観察力で、パリっ子とその犬の日常生活から、絶妙でしばしば喜劇的な一瞬が引き出されている。それは誰もみたことのない瞬間、見る者を深く考えさせ、物語を想像させてくれる。
また、関連イベントとして、「フォト・ヨコハマ2012」にて特別企画エリオットアーウィット・スペシャルウィーク(トークショー等)開催予定なので併せてチェックしたい。
URL:http://www.cpplus.jp
【展覧会概要】
『PARIS SERA TOUJOURS PARIS ! 』-エリオットアーウィット が見つめたパリ- 展
会期:2012年2月3日(金)~2月29日(水) 12:00~20:00(入場無料・無休)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
シャネル銀座ウェブサイト:http://www.chanel-ginza.com
問い合わせ先:シャネル・ネクサス・ホール事務局 TEL 03-3779-4001
【アーティストプロフィール】
エリオット アーウィット(Elliott Erwitt)
1928年ロシア人の両親のもと、パリで生まれる。ミラノで幼少時代を過ごした後、再びパリに戻り、1939年に家族とアメリカに移住。10代を過ごしたハリウッドで写真に興味をもつようになり、暗室助手を務める。ロサンゼルスのシティ・カレッジで写真を学んだ後、1948年ニューヨークへ移住。ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチにて授業料を支払う代わりに用務員を務めながら映画を学ぶ。1949年、フランスとイタリアを旅し、写真家として活動を始める。1951年兵役でドイツとフランスに駐留、服務中も写真を撮っていた。1953年、25歳の若さでロバートキャパに推薦されマグナム・フォトに参画。1960年代後半の3年間会長を務める。1970年代からはドキュメンタリー映画やテレビ番組なども手掛けるようになる。作品はウィットとユーモアに富んだ人間味あふれるもので、ジャーナリステイックなエッセイからコマーシャル、ファッションの撮影まで、幅広く活躍している。2007年『パーソナルベストパーソナルチョイス』展をシャネル・ネクサス・ホールにて開催。2011年ニューヨークの国際写真センター(ICP)より、功労賞受賞。これまでに20冊以上の写真集を発行、作品は世界各国の美術館に収蔵されている。